富士通とセトルミントが提携
富士通とベルギーのセトルミント(SettleMint)が、ブロックチェーンを活用したDXと社会課題解決の促進のため、グローバルな戦略的提携に合意したことを11月25日発表した。
セトルミントは、ローコードでブロックチェーンシステムを開発できるクラウドサービスを提供する企業。このサービスは専門知識がなくてもブロックチェーンを活用したシステム開発が短期かつ容易に実現が可能とのこと。なお同社は今年10月に実施したシリーズAの資金調達ラウンドで1600万ドル(約23億円)を調達しており、富士通はこのラウンドに子会社富士通ベンチャーズ運営のファンドを通じて出資参加していた(出資額については非公表)。
今回の提携により富士通は、同社のブロックチェーン活用のトレーサビリティプラットフォームを実現するサービス「Fujitsu Track and Trust」の販売メニューにセトルミントのクラウドサービスを加えるとのこと。これにより「Fujitsu Track and Trust」をグローバルに販売し、企業や社会のブロックチェーンのシステム開発を加速するとしている。
なお「Fujitsu Track and Trust」のグローバル販売にあたり、セトルミントは販売・技術サポートを行うとともに、富士通の総合的なシステム開発の実績や顧客基盤を活用し、セトルミントのサービスの適用分野拡大を目指すとのこと。
また両社は、富士通を日本におけるセトルミントのサービスの独占パートナーとすることに基本合意しており、今後その具体的な条件について検討を進めていくとしている。
富士通の「Fujitsu Track and Trust」は、総合重工業グループIHIの「アンモニアCO2トレーサビリティプラットフォーム」や英ボタニカルウォーターテクノロジーズ(Botanical Water Technologies LTD.:BWT)と富士通が開発した水取引プラットフォーム「ボタニカルウォーターエクスチェンジ(Botanical Water Exchange:BWX)」などに利用されている。
なおこれらプラットフォームおよび「Fujitsu Track and Trust」のブロックチェーン基盤には、エンタープライズ向けブロックチェーンであるハイパーレジャーファブリック(Hyperledger Fabric)が採用されている。
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参考:富士通
デザイン:一本寿和
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