バイナンスがユーザー資産保険基金を補充
大手暗号資産取引所バイナンス(Binance)が、ユーザーのための資産保険基金(Secure Asset Fund for Users:SAFU)を補充したことを11月9日に発表した。これによりSAFUの総価値は約10億ドル相当となったとのことだ。
バイナンスは2018年より、ハッキング攻撃などを受けた場合の顧客資産の保護を目的として、SAFUの積み立てを行っている。当初は取引手数料の10%をSAFUとして安全なウォレットに保管すると公表していた。
なおSAFUのウォレットアドレスは公開されており、ユーザーはどの資産がどれくらい保管されているかをリアルタイムに確認することができる。
バイナンスによると、2022年1月時点でSAFUの価値は約10億ドルに達していたが、その後の価格下落により、直近の価値は7.5億ドルに減少していたとのことだ。
バイナンスのCEOであるチャンポン・ジオ(Changpeng Zhao / 通称CZ)氏はツイッターにて「最近の価格下落を受け、バイナンスはSAFUを再び10億ドルの価値に上昇させました。」と述べている。
To adjust to recent price fluctuations, #Binance has topped up the #SAFU insurance fund to $1 billion USD equivalent again.
— CZ 🔶 Binance (@cz_binance) November 9, 2022
BUSD AND BNB address about 700m: https://t.co/OMoB6HeR6r
BTC address 300m: https://t.co/6kOJ1MZhMM
Transparency. 1/2
補充後の内訳はBUSDおよびBNBが約7億ドル、BTCが約3億ドルとなっているとのことだ。
バイナンスは今月9日に、流動性危機に陥った大手暗号資産取引所FTXを買収する意向を明らかにしたが、10日にその判断を覆し、買収を撤回した。
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参考:Binance
デザイン:一本寿和
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