コスモス(ATOM)、「Cosmos Hub」大型アップデートの投票開始

コスモス(ATOM)、「Cosmos Hub」大型アップデートの提案について投票開始

コスモス(Cosmos)ネットワークの中心となるブロックチェーン「コスモスハブ(Cosmos Hub)」の、大型アップデートの提案に関するガバナンス投票が10月31日に開始された。この投票は同月24日に予定されていたもので、1週間の延期を経ての開始となった。

「Internet of Blockchains」を目標としたネットワークであるコスモスは、複数のブロックチェーンを接続、相互運用することを実現しており、「コスモスハブ」と呼ばれるブロックチェーンがその中心的な役割を担っている。

今回投票が開始された提案は「コスモスハブ」をインフラストラクチャサービスプラットフォームとして次の段階に移行し、ネイティブトークン「ATOM」に新しい役割を与えるためのものだ。この移行は「インターチェーンセキュリティ」と呼ばれるメカニズムの実装によって実現される。

「インターチェーンセキュリティ」は、今年6月にコスモスのコントリビューターグループによって発表されたメカニズム。コスモスハブに接続するチェーンが、コスモスハブのバリデーターを利用して自身を保護できるようにするものである。インターチェーンセキュリティが実装されると、コスモスハブに接続されるチェーンは、それぞれ独自のバリデーターを保有することなく稼働できるようになる。

またバリデーターは、以前より多くのステーキング報酬を受け取れるようになるという。

なお提案がガバナンス投票の結果、承認・実装されたのちのコスモスハブのシステムについての論文は、分散型ストレージサービスIPFSにアップロードされており、フォーラムの提案から確認できる。

関連ニュース

コスモス(ATOM)IBC対応チェーン全てに影響するセキュリティ脆弱性、パッチ対応へ

コスモス(ATOM)初のリキッドステーキング「Stride」がメインネットローンチ

ポルカドット(DOT)とコスモス(ATOM)間でトークンスワップ可能に、ムーンビームとオズモシス連携

分散型取引所dYdX、コスモス(ATOM)エコシステムで稼働へ

FTX、コスモス基盤のクロスチェーンDeFiハブ「Umee(UMEE)」上場へ

参考:フォーラム
デザイン:一本寿和

images:iStocks/bizoo_n・dalebor

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【4/11話題】トランプ大統領がDeFi課税ルールを撤回、金融庁が暗号資産を2類型にする規制提案など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

OKXとStandard Charteredが暗号資産担保プログラム開始、Franklin Templetonが1号ファンドに

大手海外暗号資産(仮想通貨)取引所OKXが、スタンダードチャータード(Standard Chartered)銀行と共同で、暗号資産およびトークン化されたマネーマーケットファンド(MMF)をオフエクスチェンジ(取引所外)の担保として活用できる「担保ミラーリングプログラム(Collateral mirroring programme)」の開始を4月10日に発表した