アプトス(APT)ウォレット開発のMartian、Race CapitalやFTXらから約4.3億円調達

アプトスウォレット開発「Martian」が約4.3億円調達

アプトス(APT)対応ウォレット開発を行うマーシャン(Martian)が、プレシードラウンドで300万ドル(約4.3億円)の資金調達を行ったことを10月27日に発表した。このラウンドは、レースキャピタル(Race Capital)が主導し、FTX Ventures、スーパースクリプト(Superscrypt)、ジャンプキャピタル(Jump Capital)、アプトス(Aptos)が参加した。

マーシャンは調達した資金を、10億人の暗号資産ユーザーを取り込むための雇用プロセスの加速と新しいウォレット機能の開発に充てる予定だ。

マーシャンの「Martian Aptos Wallet」は、レイヤー1ブロックチェーン のアプトス(Aptos)上で、ユーザーが分散型アプリケーションを利用し、トークンの購入、交換、さまざまなNFTの収集ができる機能を備えている。

6月のローンチ以来、このウォレットはアプトスとMoveエコシステムで最も利用されており、クロームのウェブストア(Chrome Webstore)のデータによると、インストール総数は100万近くに達し、クローム拡張機能には60万人以上のユーザーを抱えているという。

また10月18日のアプトスのメインネットローンチ後の7日間では、合計65万人以上のウォレットインストールを記録したとのことだ。そしてマーシャンはアプトスから助成金を獲得し、さらにトルトゥーガ(Tortuga)、Aptos Name Service、トパーズ(Topaz)、Souffl3など複数の分散型アプリケーションをサポートし、パートナーシップを結んでいる。

またマーシャンのクロスチェーンへの取り組みでは、ワームホール(Wormhole)やレイヤーゼロ(LayerZero)と提携している。

マーシャンの共同創設者ウトカルシュ(Utkarsh)氏は「アプトスのようなムーブベースのブロックチェーンは、その高いコンポーザビリティとフレンドリーな開発者体験から、web3イノベーションを変革するでしょう。私たちは、アプトスを探索するユーザーを簡単にするためにマーシャンを作りました。今回の資金調達により、私たちはエンジニアリングチームの規模を拡大し、ユーザーのために野心的なプロダクトロードマップを実現します」とコメントしている。

マーシャンの共同創設者シド(Sid)氏は「ユーザーの資金のセキュリティは、私たちの最大の優先事項です。アプトスのシステム設計におけるキーペアのローテーションを活用し、秘密鍵の露出や鍵の盗難が発生した場合、ユーザーはすぐに新しい鍵のペアを取得してウォレットを再保護することができます。また私たちのウォレットとスマートコントラクトは、過去にソラナ、レイヤーゼロ、セラムと仕事をしたブロックチェーンの大手監査会社であるオターセック(Ottersec)によって監査されています」とコメントしている。

参考:プレスリリース
images:iStocks/ChrisGorgio

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竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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