オアシスがメインネットローンチへ
ゲーム特化ブロックチェーンのオアシス(Oasys)が、メインネットローンチに向けた計画を10月25日発表した。
発表によるとオアシスのメインネットは「エコシステム全体の安定化・統合・強化」を目的に、3つのフェーズに分けて実装されるとのこと。第1フェーズ実装については本日25日に開始するという。
第1フェーズではオアシスの初期バリデータである21社すべてがノード運用を開始。オアシスのレイヤー1である「ハブレイヤー(Hub-Layer)」が安定した性能を維持できるようにするという。
第2フェーズについては既存の「ハブレイヤー」上に、レイヤー2「バースレイヤー(Verse-Layer)」の統合を開始するという。11月8日までに実装予定であるとしている。
そして11月22日に最終の第3フェーズ実装が開始される予定で、ゲームパフォーマンスとユーザー体験に必要となる「オアシスハブ(Oasys-Hub)」などが統合される予定とのことだ。
なおオアシス上で構築するゲームとして既に発表されているのは、セガのゲーム「三国志大戦」のIPを活用したブロックチェーン・カードゲームがある。またDMM.comが来年夏ごろにブロックチェーンゲームをリリースする予定であることを発表しており、ブロックチェーンにはオアシスを採用する予定だとアナウンスされている。
オアシスについて
オアシスは「Blockchain for The Games」をコンセプトに独自のゲーム特化ブロックチェーンを開発する、今年2月8日に発足されたプロジェクトだ。
プロジェクトメンバーは、初期バリデーターとしての参加を発表したバンダイナムコ研究所の代表取締役社長である中谷始氏を含め、doublejump.tokyo 代表取締役CEOの上野広伸氏、gumi 創業者/Thirdverse代表取締役CEOの國光宏尚氏、セガ取締役副社長の内海州史氏やYield Guild Games 共同創業者のギャビー・ディゾン(Gabby Dizon)氏らが名を連ねる。
オアシスの開発しているブロックチェーンは、イーサリアムバーチャルマシーン(EVM)互換。具体的にはレイヤー1(Hub-Layer)とレイヤー2(Verse-Layer)技術を組み合わせた独自の「Oasysアーキテクチャ」を採用している。
ちなみに「Oasysアーキテクチャ」はPoS(Proof of Stake)をコンセンサスアルゴリズムに採用し、エコシステムの拡大と環境問題の双方に配慮された設計とのことだ。 そしてこの設計によって、ゲーマーは高速かつ手数料(ガス代)無料でのサービス体験が実現でき、ゲーム開発者はブロックチェーンを活用したゲーム内決済やNFTアイテムに関わるマルチチェーン対応、及び他ゲームとの連携が容易になるという。
なお「Oasys」の初期バリデータには、Aster Network(アスターネットワーク)、バンダイナムコ研究所、BOBG(ボブジー)、Com2uS(カムツス)、CryptoGames(クリプトゲームス)、doublejump.tokyo(ダブルジャンプトウキョウ)、gumi(グミ)、jump(ジャンプ)、MCH(エムシーエイチ)、netmarble(ネットマーブル)、neowiz(ネオウィズ)、SEGA(セガ)、イールド・ギルド・ゲームス(Yield Guild Games)、Thirdverse(サードバース)、UBISOFT(ユービーアイソフト)、WEMADE(ウィメイド)、bitFlyer Blockchain(ビットフライヤーブロックチェーン)、NHN PlayArt、グリー、ミシカルゲームス(Mythical Games)、スクウェア・エニックスの21社が参加している。
また今年7月には、今後発行予定のオアシスの独自トークン「OAS」の販売により約25億円の資金調達を行なったことが発表されている。
この資金調達は米VCのリパブリック・キャピタル(Republic Capital)をリードに、クリプトドットコム(Crypto.com)、フォビ(Huobi)、ゲートアイオー(Gate.io)、クコイン(KuCoin)など海外暗号資産(仮想通貨)取引所、VCのフェンブシ・キャピタル(Fenbushi Capital)、日本のネット企業グリー(GREE)、 Infinity Ventures Crypto、NFTマーケットプレイス運営のtofu NFT、ビットバンク(bitbank)、Digital Entertainment Asset(通称:DEA)、ネットマーブル(Netmarble)会長のヨンシグ・クォン(Youngsig Kwon)氏、ネットマーブルCEOのグン・キム(Gun Kim)氏など複数投資家が参加したとのことだ。
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参考:Oasys