スイス21SharesがUAEで「現物ビットコインETP」提供開始

21Sharesがドバイで「現物ビットコインETP」提供開始

スイス拠点の資産運用会社21シェアーズ(21Shares)が、現物ビットコインETP(上場取引型商品)をUAE(アラブ首長国連邦)で提供開始したことを10月12日発表した。

この現物ビットコインETPは「21シェアーズ・ビットコインETP:21Shares Bitcoin ETP(ABTC)」の名称で、発表同日にナスダックドバイ(Nasdaq Dubai)に上場し取引が開始している。

同商品は、21シェアーズが欧州にて提供し、取引されている現物ビットコイン運用の「21シェアーズ・ビットコインETP」と同様に取引できるとのことだ。

なお昨年7月に中東初の暗号資産ファンドとしてビットコインETF(上場信託投資)をカナダの暗号資産運用会社スリーアイキュー(3iQ)が立ち上げているが、こちらは間接的にビットコインのエクスポージャーを提供しており、物理的裏付けのあるビットコインファンドとしては、今回の21シェアーズによるビットコインETPが中東初となっている。

また21シェアーズはナスダックドバイへのABTC上場で中東市場へ初参入となる。これにより同社は世界9か国に計46商品を上場させていることになるという。

21シェアーズの中東の責任者であるシェリフ・エルハッダード(Sherif El-Haddad)氏は「暗号資産は世界中の投資家やウェルスマネージャーにとって未来の資産となりつつあり、世界のクリプト(ブロックチェーンと暗号資産に関する総称)の普及と投資レベルは加速し続けていますが、中東はこの成長を加速させる主要な場所となっています。UAE、そしてより広範な湾岸諸国は、我々のビジネスにとって戦略的に重要な市場であり、この市場が我々にもたらすチャンスに興奮しています」と語っている。

なお21シェアーズの親会社である21.co(トゥエンティワンカンパニー)は先月9月、約36億円(2500万ドル)を調達し、評価額が約2870億円(20億ドル)に達しユニコーン企業になっている。

関連ニュース

バイナンス、ドバイでの暗号資産取引の提供が完全承認

電通グループが「web3 club」発足、アスター渡辺創太アドバイザーに

FTX Europe子会社、ドバイで暗号資産取引提供の完全承認ライセンス取得

ォビグループ、ドバイで仮承認ライセンス取得

ドバイがメタバース戦略、5年で40億ドルの経済効果見込む

参考:21シェアーズ
デザイン:一本寿和
images:iStocks/ThaiMyNguyen

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【11/1話題】イミュータブルがSECからウェルズ通知、アルゼンチンLABITCONFがサトシの正体明かすと告知など(音声ニュース)

イミュータブルが米SECからウェルズ通知受ける、「IMX」証券性の疑いか、アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開、Crypto[.]comがSEC登録ブローカーディーラー買収、米国ユーザーに株式取引機会提供へ、セキュリタイズ、トークン化資産の管理機能統合の「Securitize Fund Services」立ち上げ、米マイクロストラテジー、「21/21プラン」で420億ドル調達を計画、ビットコイン購入資金で、BIS、中国主導の「中銀デジタル通貨」プロジェクトから離脱、Sui対応の携帯型ゲーム機「SuiPlay0X1」、格闘ゲーム『サムライスピリッツR』リリースへ、ヴィタリック、イーサリアム最後のチェックポイント「ザ・スプラージ」解説、バイナンス共同創業者、「Web3が身近な社会実現目指す」と語る。伝統的金融や規制当局と協力の姿勢も=BBW

Sponsored

アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知(有識者コメントあり)

アルゼンチンで11月1日から開催されるビットコイン(Bitcoin)のカンファレンス「LABITCONF(Latin American Bitcoin & Blockchain Conference)」にて、ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモトが自身の正体を明らかにすると、同カンファレンスの公式Xよりプレスリリースが出された

フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開

米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)が、「オンチェーン米国政府マネーファンド(OnChain U.S. Government Money Fund:FOBXX)」をイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2(L2)ブロックチェーン「ベース(Base)」上でローンチした。フランクリン・テンプルトンが公式Xにて10月31日発表した