V1リーグ「VC長野トライデンツ」、FiNANCiEでトークン発行

VC長野トライデンツがFiNANCiEでトークン発行

次世代クラウドファンディングサービス「FiNANCiE(フィナンシェ)」が、男子バレーボールクラブ「VC長野トライデンツ」のトークン新規発行と販売開始を10月11日発表した。

「VC長野トライデンツ」は日本トップリーグであるVリーグのDIVISION1に所属するバレーボールクラブだ。長野県の南箕輪村を拠点に活動しており、運営は株式会社VC長野クリエイトスポーツが行っている。なおV1リーグ所属クラブとして「FiNANCiE」でトークン発行するのは初の事例となる。

今回「VC長野トライデンツ」はトークン販売によるファンディングで集めた資金を、「選手たちの練習環境改善」を目的として「専用体育館・クラブハウス建設」に使用する予定としている。またトークンを活用してサポーターと共に創り上げる企画の第一弾として、「FiNANCiEスペシャルマッチデー(仮)」の開催を来年1月28、29日に計画しているとのこと。

なお今回FiNANCiE上で発行されるトークンは「VC長野トークン」として販売されるとのことだ。

「VC長野トークン」購入者は特典として、チーム運営の一部に携われる投票企画への参加や参加型イベントへの招待、特典抽選への応募などの権利が得られる。投票はトークン保有数に応じて投票数が多くなる仕組みや保有しているトークン数の割合によって抽選特典の当選確率が変動する仕組みとなっている。また一定のトークンを保有しているサポーターには限定の特典も提供されるとのことだ。なお「FiNANCiE」で発行されているトークンは、金融商品取引法上の有価証券ではなく、資金決済法上の暗号資産(仮想通貨)でもないとのことだ。

現時点で発表されている投票企画案として「マッチデーのタイトルネーム投票」や「試合のMVP投票」、「オリジナルグッズデザイン投票」がある。また抽選特典案として「VC長野ゆかりの地ツアーへの参加権」や「フィナンシェ限定サイン入りグッズプレゼント抽選」、「各種企画会議への参加権」が挙げられている。

「VC長野トークン」の初回販売期間は10月11日11時から12月9日21時が予定されている。

なお「VC長野トークン」の販売メニューは全9種類が用意されている。公開されているメニューは5,000ptのものから1,000,000ptのものまであり、それぞれで獲得できるトークンと特典が異なる。

それぞれのメニューでは、購入pt分の「VC長野トークン」付与および前述した投票および抽選企画等への参加権とトークン保有数に応じた特典。そしてNFTとなる「初期サポーター記念コレクション」が提供される。

また支援コースによっては、販売売上の30%が活動費として全選手に還元・分配される取り組みもされている。

その他に特典として「選手への応援メッセージ読み上げ」、「選手のアタックをレシーブ出来る権利」、「限定フォトブック」、「全選手サイン入りレプリカ球」、「FiNANCiEスペシャルマッチデーSC席での観戦」、「大型ビジョンお名前掲出」などが用意されている。

なおFiNANCiEポイント(pt)は、FiNANCiEプラットフォーム上でのみ使用できるポイントのことで1pt=1円で購入できる。

「あたらしい経済」編集部は今回の取り組みに関して、VC長野トライデンツのGMである笹川星哉氏より以下のコメントを得た。

「私達はバレーボールのトップリーグに所属していますが、専用の体育館や道具、トレーニング施設を持ち合わせておらず、またほとんどの選手がそれぞれの職場でフルタイム勤務を終えてから日々練習しております。今後トークンやコミュニティを活用し、サポーターの皆さまと共にVC長野トライデンツをさらに成長させるべく、初回ファンディングでは選手の練習環境を整えることを皆さまと成し遂げたいと思っております。様々な過程を楽しみながら、小さなクラブがV1で優勝するという新たな歴史を共に創りましょう!」

関連ニュース

Bリーグ「香川ファイブアローズ」、FiNANCiEでトークン発行

見届ける畜産×食育の「KYUKON WAGYUプロジェクト」、FiNANCiEでトークン発行

ラグビー用品専門店「ラグビーオンライン」、FiNANCiEでトークン発行

卓球の琉球アスティーダ、トークンホルダー1万人を目指す理由(月刊フィナンシェ8/9月合併号)

FiNANCiEってどんなサービス?(月刊フィナンシェ 2022年2月号)

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【12/20話題】NTTドコモのERC6551搭載ゲームβ版、「暗号資産を国民経済に資する資産とするための緊急提言」正式承認など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored