マスターカード、暗号資産取引の安全性を高める「Crypto Secure」ローンチ

マスターカード、「Crypto Secure」ローンチ

マスターカード(Mastercard)が、暗号資産(仮想通貨)取引の安全性を高めるためのソリューション「クリプトセキュアー(Crypto Secure)」を10月4日に発表した。

「Crypto Secure」は暗号資産関連のインフラサービスを提供するサイファートレース(CipherTrace)のインサイトと技術に独自の情報を組み合わせ、カード発行会社が暗号資産分野の複雑な規制状況に準拠できるよう支援するサービスだという。

このプラットフォームにより、カード発行企業は暗号資産取引所やその他のプロバイダー(暗号資産サービスプロバイダ:VASP)のリスクプロファイルをよりよく評価し、どの暗号資産の購入を承認するかを決定できるとのこと。

カード発行企業は、詐欺の可能性がある暗号資産取引を容易に特定し、その取引を拒否できるようになるとのことだ。

具体的にカード発行企業は「Crypto Secure」によって、カード会員がどこで暗号資産を購入しているかを色分けして表示するダッシュボードが提供されるとのことだ。それによってカード発行企業らは「暗号資産取引所の正確な特定」、「トランザクションの承認と辞退の測定」、「ポートフォリオレベルで、暗号資産リスクへのエクスポージャーを1つのスコアで把握すること」、「金融機関のピアグループと比較するためのベンチマーク評価へのアクセス」が可能になるという。

マスターカードのサイバーアンドインテリジェンスのプレジデントであるアジャイ・バーラ(Ajay Bhalla)氏は「マスターカードにとって信頼はビジネスであり、暗号資産が日常生活により深く関わっている今、これは私たちの旅におけるエキサイティングな次のステップとなります。クリプトセキュアーは、カード発行企業が暗号資産購入の安全性を向上させるインサイトにアクセスできるプラットフォームを提供し、消費者の信頼を高め、マスターカードで支払うときに期待されるのと同じ信頼を生み出すでしょう」とリリースでコメントしている。

なおマスターカードに関しては先日26日に、利用者が保有するNFTをカード表面に表示できるデビットカードを暗号資産取引サービス提供のhiと共に発表していた。

参考:マスターカード
images:iStocks/jbk_photography
デザイン:一本寿和

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【12/20話題】NTTドコモのERC6551搭載ゲームβ版、「暗号資産を国民経済に資する資産とするための緊急提言」正式承認など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored