福岡県田川市にコミュニティ通貨「コール」導入、カヤック「まちのコイン」で

福岡県田川市が「まちのコイン」導入

カヤックが提供するコミュニティ通貨(電子地域通貨)サービス「まちのコイン」が、福岡県田川市に導入されることが9月29日発表された。

「まちのコイン」はカヤック独自の通貨システムを利用し、ユーザーがQRコードを用いてポイントを獲得(もらう)・利用(つかう)できるコミュニティ通貨サービスだ。各地域で設定したテーマに基づいた体験(コミュニティ内での新たな繋がりなど)をコミュニティ通貨で利用・獲得できるように設計されている。なお「まちのコイン」はAppStoreまたはGoogle Playからダウンロードができるアプリケーションだ。

今回田川市では「まちのコイン」を介して、地域の伝統行事や、まちおこし、地域の美化活動やフードロス削減等のSDGsを目的とした活動などの参加や興味を促すことで、まちに愛着を感じ、自分たちの地域のため、未来のために行動する人やコミュニティが増えることを目指すとのこと。

日本有数の「炭都」として栄えた田川市は現在、人口減少や少子高齢化、新型コロナウイルス感染症の長期化などにより、地域活動の減少や地域のつながりの希薄化といった、地域社会の持続可能性への懸念が高まっているとのことで、今回「まちのコイン」導入に至ったようだ。

なお福岡県田川市で「まちのコイン」は、「コール」の通貨名で取り扱われる。

現在公開されている「コール」を「もらう」スポット「佐野疊屋」では「職人さんのお手伝いをして1000コールもらおう」などがある。また「つかう」スポットとして、月咲SEEDによる「300コールで炭坑節の踊り方を教えます!」がある。

「まちのコイン」は2019年9月に神奈川県「SDGsつながりポイント事業」で採択されたサービスで、現在では神奈川県鎌倉市や新潟県燕三条エリア、沖縄県石垣島、東京都内では下北沢や秋葉原など、21の地域でそれぞれ異なる通貨名で導入されている。

なお先日も京都府丹後地域に「まちのコイン」が10月3日より導入されることが発表されている。

関連ニュース

京都府丹後にコミュニティ通貨「コッペ」導入、カヤック「まちのコイン」活用で

渋谷区、デジタル地域通貨「ハチペイ」と「ハチポ」を年内開始へ

滋賀県でコミュニティ通貨「ビワコ」サービス開始、長浜市、近江八幡市、日野町から

ロックチェーン技術はソラミツ採用、福島県磐梯町でデジタル地域通貨発行へ

デジタル地域通貨プラットフォームサービス「chiica(チーカ)」の決済基盤がOrb DLTを利用し提供開始

参考:カヤック

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【12/20話題】NTTドコモのERC6551搭載ゲームβ版、「暗号資産を国民経済に資する資産とするための緊急提言」正式承認など(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored