Reがシードラウンドで約20億円を調達
アバランチ(Avalanche)のブロックチェーンを活用して分散型の再保険市場の提供を目指す「Re」が、シードラウンドで1400万ドル(約20.4億円)の資金調達をしたことを9月28日発表した。
このシードラウンドには、トライブキャピタル(Tribe Capital)、デファイ(Defy)、エクサ―(Exor)、ストラトス(Stratos)、フレームワーク(Framework)、モーガンクリークデジタル(Morgan Creek Digital)、シリウスポイント(SiriusPoint)の他、多くのエンジェル投資家が参加したとのこと。
再保険とは、保険会社などが保険金として支払うために積み立てた責任準備金が足りないリスクを軽減するために契約する保険の形式だ。つまり保険会社がかける保険である。
「Re」は伝統的な再保険の分野に対し、全ての利害関係者の準備金や取引の証明を通じて透明性を高め、再保険参加者の機会を拡大することを目的に活動しているとのこと。
「Re」では、認定投資家が現実の保険契約や企業の裏付けを提供することを可能にする分散型再保険マーケットプレイスの構築を目指している。アバランチのCチェーンとサブネットの両方に同マーケットプレイスは構築予定で、メインのdapp(分散型アプリケーション)はプライマリネットワーク上に構築し、プライベート情報はサブネット上に保管する予定だという。これにより透明性と柔軟性を高め、アバランチの速度、カスタマイズ性、セキュリティ、およびその他の主要な機能を活用するとしている。
なお米コインデスクの報道によると、Reには世界的な保険ブローカーであるウィリス・グループ・ホールディングス(Willis Group Holdings)の一部門であるウィリス・プログラム(Willis Programs)の元CEOデビッド・ハンプソン(David Hampson)氏が戦略顧問および独立取締役として加わったとのことだ。
「Re」の他にもアバランチを活用した保険プロジェクトとして、米インシュアテック企業のLemonade(レモネード)が設立したDAO(自律分散型組織)「Lemonade Crypto Climate Coalition(レモネード・クリプト・クライメイト・コアリション)」がある。
同DAOではアフリカの農家を気候変動から保護することを目的にアバランチのブロックチェーンを活用したパラメトリック保険を提供している。
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参考:Re・アバランチ・米コインデスク
デザイン:一本寿和
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