GMOコインがPoW版イーサリアム「ETHW」を日本円で交付へ、ETH保有ユーザーに対し

GMOコインがETHWを日本円で交付へ

国内暗号資産(仮想通貨)取引所GMOコインが、「EthereumPoW」のトークン「ETHW」の相当額を日本円で交付することを9月28日発表した。

対象となるのは9月15日にGMOコインでETHを保有していたユーザー。貸暗号資産サービスに貸し出しているETHも対象。交付日は9月30日で、基準価格は1ETHW=1,301円(日本円の小数点以下は切り捨て)になるとのことだ。

なおコインマーケットキャップによると、記事執筆時点(9/29 18:30)の「ETHW」の価格は1,506.87円となっている。

「EthereumPoW」は、9月15日に実行されたイーサリアム(Ethereum)メインネットの大型アップグレード「マージ(The Merge)」後に発生したブロックチェーン。「マージ」によりイーサリアムのコンセンサスアルゴリズムがPoWからPoSに移行し、残存したPoWチェーンが分岐され「EthereumPoW」が始動した。

この「EthereumPoW」始動により、イーサリアム(ETH)保有者に対し保有ETHと同数の「ETHW」がエアドロップ(配布)されていた。

メタマスク(MetaMask)などの暗号資産ウォレットにETHを保有していたユーザーは「ETHW」をそのまま入手できているが、中央集権取引所を介してETHを保有するユーザーについては、取引所が「ETHW」を受け取っている為、「ETHW」が取得できるかは取引所の判断に委ねられていた。

GMOコインは今回の判断について、同社の「計画されたハードフォーク及び新規暗号資産への当社対応指針」に基づき行うとしている。

同方針では、現物(今回ではETH)を保有するユーザーには新規暗号資産の付与もしくは新規暗号資産相当額の金銭の交付するとしているが、今回は後者の判断となり「ETHW」は日本円で交付されることになった。

関連ニュース

ハードフォークしたPoW版イーサリアム始動、複数取引所で「ETHW」現物取引開始

「マージ」後イーサリアムPoW(ETHW)、コミュニティがフォーク計画発表

ビットフライヤー、イーサリアム「マージ」後のハードフォーク対応について方針発表

ビットバンク、イーサリアム「マージ」による「ETHW」対応方針を発表

OpenSea、イーサリアム「マージ」後はPoWチェーン非対応を表明

参考:GMOコイン
デザイン:一本寿和
images:iStocks/peshkov・Ninja-Studios

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

Sponsored