メタバースインフラ開発Hadean、Epic Gamesらから約43億円調達

メタバースインフラ開発Hadean、約43億円調達

メタバースのインフラを開発するハデーン(Hadean)が、シリーズAラウンドで3,000万ドル(約43億円)の資金調達実施を9月23日に発表した。同社は分散型クラウドコンピューティングのオープンプラットフォームとして、web3やメタバースを実現するためのインフラを開発している。なお現在同社は、マインクラフトやソニー、ゲームズコインなどと複数年契約を締結しているとのことだ。

シリーズAラウンドは、モルテン(Molten Ventures)が主導し、2050 Capital、アルムニベンチャーズ(Alumni Ventures)、エースターキャピタル(Aster Capital)、アントレプレナーファースト(Entrepreneur First)、InQTel、エピックゲームズ(Epic Games)が参加したとのことだ。調達した資金は、同社インフラの拡張性、相互運用性、安全性の高いメタバース機能を構築するために活用されるという。

エピックゲームズのアンリアルエンジン(Unreal Engine)エコシステム担当副社長であるマルク・プティ(Marc Petit)氏は「ハデーンのコンピューティングパワーは、スケーラブルなメタバースを実現するために必要なインフラを提供してくれるでしょう。同社の技術は、膨大な数の同時ユーザー数を可能にし、クリエイターや開発者向けの新しいツールを開放することで、エピックのアンリアルエンジンを補完するものです。ハデーンの成長に貢献できることを嬉しく思いますし、メタバースの基礎作りのために今後も協力していきたいと思います」とコメントした。

ハデーンの共同設立者兼CEOであるクレイグ・ベディス(Craig Beddis)氏は「ハデーンのミッションは、物理世界と仮想世界の架け橋となり、物理世界でのより良い意思決定と、最終的には生活の質の向上を支援することです。今日の仮想世界は、小規模でサイロ化され、安全性が確保されていないなど、限られた経験しかできません。そのため、現在、私たちはこれらの技術的な課題に取り組んでいます。しかし、メタバースの真の成功と大量導入は、クリエイターがオープンで堅牢なメタバース・アズ・ア・サービスの技術を活用し、独自の体験を簡単に大規模に構築できるようになることにかかっていると考えています。エピックゲームスのような、この実現に向けた理念と野心を共有する業界のリーダーたちと協力できることを嬉しく思います」とリリースで伝えている。

参考:Hadean
デザイン:一本寿和
images:iStocks/BadBrother

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竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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