テザー「USDT」、ポルカドット(DOT)上に発行開始

USDTがポルカドット上に発行開始

米ドルペッグのステーブルコイン「テザー(USDT)」が、ポルカドット(DOT)のネットワーク上で発行開始した。USDT発行元のテザー(Tether)社が9月23日に発表した。これによりポルカドットエコシステムにおいてネイティブのUSDTが利用可能になった。

USDTは米ドル(USD)と1:1の比率で価値を維持(ペッグ)しているステーブルコイン。ステーブルコインの中では第一位の時価総額となっている。なお第二位は「USDC」、第三位は「BUSD」が後に続く。

現在USDTはアバランチ(Avalanche)やイーサリアム(Ethereum)、ソラナ(Solana)、アルゴランド(Algorand)、イオス(EOS)、リキッドネットワーク(Liquid Network)、オムニ(Omni)、トロン(Tron)、ニア(NEAR)など複数のブロックチェーン上で発行されている。また今回対応開始したポルカドットの実験的ネットワーク(カナリアネットワーク)のクサマ(Kusama)にも対応している。

ポルカドットは、異なるブロックチェーンの相互接続(インターオペラビリティ)を目指すプロジェクト。メインのネットワークで最終的に取引が記録される「リレーチェーン」と、その「リレーチェーン」に接続される個別のブロックチェーンである「パラチェーン」によってプロトコルが構成されている。「パラチェーン」は、外部の開発者がカスタム可能なブロックチェーンで複数存在し、DeFiやNFTなどさまざまなユースケースを実現できる仕組みになっている。

日本発のパブリックブロックチェーンであるアスターネットワーク(Astar Network)は、ポルカドットのパラチェーンとして接続されており、今回のUSDTのポルカドット対応によりアスターネットワーク上でもネイティブのUSDTが利用可能になっている。

なおこのことは、ポルカドットのネットワーク間通信フォーマット「XCM(cross-consensus messaging format)」によって実現している。「XCM」はパラチェーン間のトークンのやり取りやスマートコントラクト、dApps(分散型アプリケーション)の通信も可能にしている。

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参考:テザー
デザイン:一本寿和
images:iStocks/artacet

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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