OpenSeaがOpenRarity実装でNFTのレアリティ表示
大手NFTマーケットプレイス「オープンシー(OpenSea)」が、NFTのレアリティを計算するプロダクト「オープンレアリティ(OpenRarity)」実装を9月22日発表した。
この機能実装によりオープンシーが販売するコレクションのNFTにレアリティ(希少性)が表示されるようになった。ユーザーは外部のNFT希少性追跡ツールを使用する必要がなくなるとのこと。
現在レアリティ表示が反映されているNFTコレクションは、クールキャッツ(CoolCats)、パジーペンギンズ(PudgyPenguins)、ムーンバード(MoonBirds)だ。
なおレアリティの表示は各NFTコレクションの発行総数内での順位が数字として表される。例えばムーンバードの「#5690」であれば、同コレクションの発行総数が10,000体なので「#5690 Rank:7,958/10,000」といった表示がされている。
また「オープンレアリティ」を「オープンシー」内のNFTコレクションに反映させるには、各コレクションのクリエイターが自ら対応する必要があるとのことだ。
オープンレアリティ(OpenRarity)とは
オープンレアリティは、レアリティランキングの透明性向上を目的に数学的に正しいレアリティの計算を提供するプロジェクト。各マーケットプレイスやNFTツールが提供するNFTのレアリティランキング間でランキングの乖離が生じていることを受け立ち上げられた。
オープンレアリティによると各マーケットプレイス間でNFTのレアリティランキングの乖離が生じている原因は、レアリティプロバイダーによってオフチェーンで作成された「メタ特性」に基づいて、レアリティランキングが構成されているからだという。またそれらランキングはクローズドのソースコードで作成されているとのこと。
その為オープンレアリティでは、オンチェーンのメタデータに存在する特性のみでレアリティ計算を行い、全プラットフォームで統一された透明性のある一貫したレアリティランキングの提供を目指しているとのことだ。
なおオープンレアリティはオープンシーの他、NFT分析ツール提供のキュリオ(Curio)、icyツールズ(icy.tools)、プルーフ(PROOF)が共同開発したオープンソースのプロジェクト。今月15日にローンチが発表されていた。
関連ニュース
OpenSea、イーサリアムL2「Arbitrum」基盤のNFT取扱へ
OpenSea、イーサリアム「マージ」後はPoWチェーン非対応を表明
OpenSeaの新プロトコル「Seaport」がポリゴン(MATIC)のサポート開始
NFTプロジェクトDoodles、チーム拡充に向け約78億円調達
【取材】NFTマーケットプレイス「tofuNFT」、X2Y2と戦略的提携
参考:OpenSea
デザイン:一本寿和
images:iStocks/royyimzy・artJazz