アンストッパブル・ドメインズがブレイブと連携、分散型ウェブサイト公開可能に

アンストッパブル・ドメインズ、ブレイブ上で分散型ウェブサイト公開可能に

ブロックチェーンドメインサービスを提供するアンストッパブル・ドメインズ(Unstoppable Domains)が、同社のドメインサービスを分散型ウェブブラウザであるブレイブ(Brave)に導入したことを9月6日に発表した。

アンストッパブルは複雑なブロックチェーンアドレスを可読性の高いドメイン(アンストッパブル・ドメイン)に紐づけるサービスを提供している。アンストッパブル・ドメインを取得することにより、送金時のアドレスの打ち間違いを防ぐことができる他、アンストッパブルの公式サイト上で「アンストッパブル・ドメインに紐づけられた個人ウェブサイト」を作成することができる。

今回、ブレイブがアンストッパブル・ドメインに対応したことにより、ブレイブ上でも「アンストッパブル・ドメインに紐づけられた個人ウェブサイト」を公開できるようになった。また、アンストッパブル・ドメインを検索欄に入力することで、他者が作成したウェブサイトも表示できるようにもなった。

これまでのインターネットではドメインを企業からレンタルし、更新料を支払う形式が主流だった。しかし、アンストッパブル・ドメインでは所有権をユーザーが持つ為、実質的に「分散型のウェブサイト」が実現できるようになったとのことだ。

ブレイブのCEOであるブレンダン・アイク(Brendan Eich)氏は「アンストッパブルとともに、プライバシーや自律性を犠牲にすることなく、より多くの人々がコンテンツを作成し、インターネットを探索できるようにします。6000万人のユーザーのために分散型ウェブへのアクセスを拡大し、人々が自分のデータの所有権を持つプライバシー第一のインターネットに貢献できることに興奮しています」とコメントしている。

またアンストッパブルの副社長であるサンディー・カーター(Sandy Carter)氏は「Web3は未来であり、私たちはブレイブと共に分散型ウェブへのアクセスを拡大し、人々がオンラインで自分のアイデンティティを構築できる方法を提供します」とコメントしている。

アンストッパブルはアンストッパブル・ドメインの機能拡張を進めている。今年5月に暗号資産(仮想通貨)ウォレットを発表し、8月には他サービスへのログインなどを行うことを目的にモバイルアプリのリリースを発表している。また8月30日には暗号資産ウォレットであるブロックチェーンドットコム(Blockchain.com)ユーザーに対して無料でアンストッパブル・ドメインを提供することを発表した。さらに今月1日にはメールサービス、スキフ(Skiff)と連携し、ドメインを用いてエンドツーエンドでメールの送受信を行えるようになった。

関連ニュース

GMOがNFTドメインサービス開始、Unstoppable Domainsと協業で

NFTドメインのアンストッパブル、88億円調達しユニコーンに

Web3ブラウザ「ブレイブ」、5,000万MAUを突破

イーサリアムメインネット「The Merge」第1段階、「Bellatrix」実装完了

ロシア、ステーブルコイン活用の決済インフラ開発中か=報道

参考:Unstoppable Domains
デザイン:一本寿和
images:iStocks/denizbayram

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

合わせて読みたい記事

【11/1話題】イミュータブルがSECからウェルズ通知、アルゼンチンLABITCONFがサトシの正体明かすと告知など(音声ニュース)

イミュータブルが米SECからウェルズ通知受ける、「IMX」証券性の疑いか、アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開、Crypto[.]comがSEC登録ブローカーディーラー買収、米国ユーザーに株式取引機会提供へ、セキュリタイズ、トークン化資産の管理機能統合の「Securitize Fund Services」立ち上げ、米マイクロストラテジー、「21/21プラン」で420億ドル調達を計画、ビットコイン購入資金で、BIS、中国主導の「中銀デジタル通貨」プロジェクトから離脱、Sui対応の携帯型ゲーム機「SuiPlay0X1」、格闘ゲーム『サムライスピリッツR』リリースへ、ヴィタリック、イーサリアム最後のチェックポイント「ザ・スプラージ」解説、バイナンス共同創業者、「Web3が身近な社会実現目指す」と語る。伝統的金融や規制当局と協力の姿勢も=BBW

Sponsored

アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知(有識者コメントあり)

アルゼンチンで11月1日から開催されるビットコイン(Bitcoin)のカンファレンス「LABITCONF(Latin American Bitcoin & Blockchain Conference)」にて、ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモトが自身の正体を明らかにすると、同カンファレンスの公式Xよりプレスリリースが出された

フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開

米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)が、「オンチェーン米国政府マネーファンド(OnChain U.S. Government Money Fund:FOBXX)」をイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2(L2)ブロックチェーン「ベース(Base)」上でローンチした。フランクリン・テンプルトンが公式Xにて10月31日発表した