スケブコイン(SKEB)がOKX上場へ、国内ZaifでのIEO予定変更しIDO実施後に

スケブコインがOKXに上場へ

クリエイターコミッションサービス「Skeb(スケブ)」運営の国内企業スケブ社発行の暗号資産(仮想通貨)「スケブコイン:Skeb Coin(SKEB)」が、海外暗号資産取引所OKX(オーケーエックス)に上場することが9月5日発表された。USDTとの現物取引ペアで、9月8日8:00(UTC:世界協定時)に取引が開始される予定だ。

発表によるとSKEBの入金は9月5日8:00(UTC)より開始しており、取引開始後の9月9日10:00より出金が可能となるようだ。

なおこれに伴い「Skeb」では、支払方法に「銀行振込」「コンビニ払い」「暗号資産決済」が9月末に導入される予定だとしている。

Skebとは

スケブ社運営の「Skeb」は、クライアントが有償で依頼するリクエストに対し、クリエイターがイラストやボイスを製作することで報酬がもらえるサービスだ。スケブ社曰く「端的に言えば投げ銭付お題募集サイト」ということだ。「Skeb」は2018年11月よりサービス開始しており、日本以外のユーザーも含め現在では45,000名以上のクリエイターが参加しているという。なおSKEBは同サービスのユーティリティトークンとなる。

国内IEO発表から現在までの流れ

スケブ社は今年6月、国内暗号資産取引所Zaif(ザイフ)にて、SKEBの9月IEO実施にむけ検討を進めていることを発表していた。

その後スケブ社は8月24日に、国内のSKEB上場審査よりも先にIDOプラットフォームの「DAO Maker(ダオメイカー)」の審査が先行して通過したことを明かし、急遽SKEBのオファリング方式をZaifへのIEOから「DAO Maker」でのIDOへと方針を変更していた。その後8月29日に同DEXにてIDOを実施。295,000ドル(約4,100万円)の調達を実施していた。

そのIDOに続き、今回OKXでSKEBが上場した流れとなっている。

スケブ社は「Skeb」ユーザーの30%以上が海外からの利用であることを鑑みて、Zaifと並行して海外の複数暗号資産取引所でのSKEB上場準備を進めていたとのことだ。

なおIEO(Initial Exchange Offering)とはトークンによる資金調達を暗号資産取引所が支援し、具体的には主体となって発行体のトークンを販売するモデルのこと。またIDO(Initial DEX Offering)とは分散型取引所でトークンを発行して資金調達を行う方法だ。

SKEBの国内上場は?

今回スケブ社はSKEBのOKX上場に伴い、「Skeb」のアカウントとOKXアカウントを連携したクリエイターとクライアントに、合計2,000万枚のSKEBをエアドロップ(無料配布)すると発表している。

またスケブ社はZaifユーザーへもSKEBのエアドロップを実施することも以前から発表しており、10月31日23:59(JST:日本時間)までに「Skeb」のアカウント設定より「Zaifと連携する」を有効にすることでエアドロップ対象となるとのこと。

なお「Skeb」ユーザーは、OKXとZaif両方のアカウントがあればエアドロップを二重に受け取れることもアナウンスしている。

国内でのSKEB上場については、審査を進めていることが明かされていること、Zaifでのエアドロップ申込期限が10月31日であることから、11月以降で早くとも年内には国内上場する可能性があると思われる。

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参考:OKXスケブスケブ2
デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ninja-Studio

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この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
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