OpenSeaの新プロトコル「Seaport」がポリゴン(MATIC)のサポート開始

OpenSeaの「Seaport」がPolygonサポート開始

大手NFTマーケットプレイス「オープンシー(OpenSea)」のプロトコル移行先「シーポート(Seaport)」が、ポリゴン(Polygon/MATIC)のサポートを開始したことが8月31日発表された。

「シーポート」は、「オープンシー」の新プロトコルとして今年6月21日に導入された。従来のプロトコルに比べ、ガス代の大幅な削減が可能になっている。また「シーポート」はオープンソースのプロトコルとして公開されており、web3セキュリティ企業のオープンツェペリン(OpenZeppelin)とトレイルオブビッツ(Trail of Bits)によって監査されている。

ポリゴンのサポート開始によってユーザーは、ポリゴンのネイティブトークンであるマティック(MATIC)を用いてシーポートで取引することが可能になったとのこと。「オープンシー」でポリゴンを利用して取引する場合は、ガス代としてMATICを支払う必要がある。

またこれにあわせて、ポリゴンで「シーポート」を利用すると、イングリッシュオークションやダッチオークションの実行、複数のアドレスに対する収益の支払い、一つのトランザクションで複数のNFTを転送できるようにするなど、いくつかの新機能がリリースされている。

「オープンシー」によると、今後数か月で、クレイトン(Klaytn)やその他のEVM(イーサリアムバーチャルマシン)互換のブロックチェーンのサポートも追加する予定であり、今回のポリゴン対応により他のチェーンで新機能をより迅速に提供することが可能になるとのことだ。

オープンシーは「数ヶ月間、シーポートの効果を観察し、貴重なフィードバックを収集した結果、シーポートのポリゴン対応できることを嬉しく思います」と公式ブログで語っている。

関連ニュース

OpenSeaがアップデート、基盤プロトコルを「Seaport」に移行へ

OpenSeaでのNFT購入で、別NFTと暗号資産での決済可能に、「Seaport」発表

OpenSeaがアップデート、基盤プロトコルを「Seaport」に移行へ

OpenSea、NFTの不正コピー防止システム導入と公式バッジの仕組み更新

OpenSea、NFTアグリゲータ「Gem」を買収

参考:オープンシー
デザイン:一本寿和
images:iStocks/dalebor

関連するキーワード

この記事の著者・インタビューイ

田村聖次

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

和歌山大学システム工学部所属
格闘技やオーケストラ、茶道など幅広い趣味を持つ。
SNSでは、チェコ人という名義で、ブロックチェーンエンジニアや、マーケターとしても活動している。「あたらしい経済」の外部記者として記事の執筆も。

合わせて読みたい記事

【11/1話題】イミュータブルがSECからウェルズ通知、アルゼンチンLABITCONFがサトシの正体明かすと告知など(音声ニュース)

イミュータブルが米SECからウェルズ通知受ける、「IMX」証券性の疑いか、アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知、フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開、Crypto[.]comがSEC登録ブローカーディーラー買収、米国ユーザーに株式取引機会提供へ、セキュリタイズ、トークン化資産の管理機能統合の「Securitize Fund Services」立ち上げ、米マイクロストラテジー、「21/21プラン」で420億ドル調達を計画、ビットコイン購入資金で、BIS、中国主導の「中銀デジタル通貨」プロジェクトから離脱、Sui対応の携帯型ゲーム機「SuiPlay0X1」、格闘ゲーム『サムライスピリッツR』リリースへ、ヴィタリック、イーサリアム最後のチェックポイント「ザ・スプラージ」解説、バイナンス共同創業者、「Web3が身近な社会実現目指す」と語る。伝統的金融や規制当局と協力の姿勢も=BBW

Sponsored

アルゼンチンのカンファレンス「LABITCONF」、サトシ・ナカモトが正体明かすと告知(有識者コメントあり)

アルゼンチンで11月1日から開催されるビットコイン(Bitcoin)のカンファレンス「LABITCONF(Latin American Bitcoin & Blockchain Conference)」にて、ビットコインの考案者であるサトシ・ナカモトが自身の正体を明らかにすると、同カンファレンスの公式Xよりプレスリリースが出された

フランクリン・テンプルトン、「オンチェーン米国政府マネーファンド」をイーサL2「Base」に展開

米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトン(Franklin Templeton)が、「オンチェーン米国政府マネーファンド(OnChain U.S. Government Money Fund:FOBXX)」をイーサリアム(Ethereum)のレイヤー2(L2)ブロックチェーン「ベース(Base)」上でローンチした。フランクリン・テンプルトンが公式Xにて10月31日発表した