トレーサビリティのBaaS提供「トプル(Topl)」、1500万ドル調達

「トプル(Topl)」、1500万ドル調達

モノの追跡に特化したブロックチェーンの開発・提供を行うトプル(Topl)が、シリーズAの資金調達ラウンドにて1500万ドル(約20億円)を調達したことを7月26日に発表した。

トプルはブロックチェーン技術を通じて持続可能な経済の形成を目指す企業だ。トプルのブロックチェーンの活用例として、コーヒーやカカオなどの農産物の追跡がある。生産から消費までを透明性の高い状態で管理することにより、生産者に対して適切に利益を分配できるとのことだ。

トプルは農産物の他にもダイヤモンドやコロナウイルスワクチン、炭素排出量などのような透明性が必要とされる物の追跡を実際に行っている。また同社は多様な業界のニーズに対応すべく、BaaS(Blockchain as a service)としてブロックチェーンの展開を進めている。 

今回の資金調達はマーキュリー(Mercury)、リパブリック・アジア(Republic Asia)、クリプトロジー・アセット・グループ(Cryptology Asset Group)の3社による共同主導で行われたとのこと。

トプルの創業者クリス・ジョージン氏は以下のようにコメントしている。

「トプルのブロックチェーンは、より持続可能で包括的な市場の次の波を増幅するために構築されました。今回の資金調達と強力なネットワークを通じて、私たちはエコシステムの成長を加速させ、来年までに少なくとも100のアプリケーションを立ち上げるという目標を掲げています」

マーキュリーのプリンシパルであるサマンサ・ルイス氏は以下のようにコメントしている。

「Web3分野ではより幅広い市場力学が存在しますが、トプルは戦略的かつ早期にユーザーに焦点を当てた結果、非常に強固な基盤を構築し、さまざまな企業に対してサービスを提供することで、市場サイクルを乗り切ることができました。私たちは、この極めて重要な成長期にあるトプルを支援できることをうれしく思います」

トプルは今年後半に、持続可能な方法で調達された製品のトレーサビリティ・プラットフォームを発表する予定とのこと。また来年初めにはプライベート・トークン・セールを行う予定とのことだ。

参考:トプル
images:iStocks/ChrisGorgio
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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