英財務省、ステーブルコイン関連法案を議会提出へ

英財務省、ステーブルコイン関連法案を議会提出へ

英国財務省が7月20日に金融サービスと市場に関する新たな法案を英国議会に提出した。

英国はEUからの離脱に伴い、EUの金融サービス法を英国の法律に置き換える計画を進めている。今回提出された法案もその一部であり、英国の金融界の中心地としての地位を保つことを目的とした包括的な金融サービス法案となっている。その中にはステーブルコインを支払い手段として使用するための規制も含まれているため、この法案が承認されれば英国におけるステーブルコインの活用が進む可能性がある。

英国財務省は今年4月に「英国を世界的な暗号資産業界のハブにするための計画」を発表しており、ステーブルコインを決済手段として利用できるよう整備を進めることを表明した。しかし、その後暗号資産市場の低迷やステーブルコインUSTのペッグ外れなどが起こったうえに、財務大臣と財務高官の辞任が続いたため、ステーブルコイン規制の先行きは不透明であった。

その後新たに任命されたナジム・ザハウィ(Nadhim Zahawi)財務大臣が今週火曜に行ったスピーチにて金融サービス法案に触れ「暗号資産を安全に採用することで、テクノロジーの主要な中心地としての英国の立場を強化します」と述べたことでステーブルコイン規制が盛り込まれていることが明らかになった。

この法案は今後上院と下院にて複数回の承認プロセスを経て可否が決定される。

参考:英国議会
デザイン:一本寿和
images:iStocks/AndreyPopov・sumkinna

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

Sponsored