スイスSDXが機関投資家向けインフラサービス提供へ
SDX Web3サービス(SDX Web3 Services)が、デジタル資産管理プラットフォームのファイアブロックス(Fireblocks)と提携し、機関投資家向けインフラサービスを提供することを7月5日に発表した。
SDX Web3サービスは、顧客のWeb3分野の投資活動をサポートすることを目的として設立された、スイスのデジタル資産取引サービスを提供するシックス・デジタル・エクスチェンジ(SDX:SIX Digital Exchange)のWeb3部門だ。スイス証券取引所(SIX)の傘下であることの強みを活かし、高いコンプライアンス基準やセキュリティ基準を満たしたカストディソリューションの提供を目指しているという。
ファイアブロックスは、ブロックチェーン技術や秘密計算(MPC)技術を活用してエンタープライズ向けのデジタル資産管理プラットフォームを提供するセキュリティ企業。同社のプラットフォームは複数のトークンを金融機関レベルの安全性で管理・取引することが可能であり、現在1300を超える企業に導入されている。
今回の提携で、SDX Web3サービスはファイアブロックスのMPCベースのセキュリティソリューションを導入することにより、金融機関および機関投資家に向けてWeb3分野に特化した包括的なインフラサービスの提供が可能になるとのことだ。
なおこのインフラサービスは2022年内に開始される予定とのこと。さらに今後もファイアブロックスのソリューションをSDXのサービスに導入していく予定とのことだ。
SDXの代表デヴィッド・ニューンス(David Newns)氏は以下のようにコメントしている。
「SDX Web3サービスは、Web3を採用する機関投資家に将来性のある一連のソリューションを提供することを目的としています。 デジタル資産の保管・送金・決済プラットフォームの大手であるファイアブロックスと協力して、当社の顧客向けに機関レベルの安全なデジタル資産カストディサービスを構築できることを嬉しく思います」
またファイアブロックスのCEOマイケル・シャウロフ(Michael Shaulov)氏は以下のようにコメントしている。
「当社の技術により、SDXの顧客はWeb3にシームレスにアクセスできるようになり、Web3の世界的な普及という当社の目標をさらに推し進めることにつながります」 ・SDXは2021年9月にスイスにて暗号資産取引所のライセンスを取得している。また2021年11月にはSIXが総額180億円のデジタル債券を発行し、SDXがその保管を担当している。
ファイアブロックスは今年1月にシリーズEラウンドの資金調達にて約5.5億円を調達し、同社の評価額は8000億円となっている。また、今年4月には米ナスダック上場の金融サービスプロバイダーFISとの提携を発表している。
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参考:SDX Web3 Services
デザイン:一本寿和
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