分散型取引所dYdX、コスモス(ATOM)エコシステムで稼働へ

dYdXがコスモスエコシステムで稼働へ

分散型取引所(DEX)のdYdX(ディーワイディーエックス)のプロトコルバージョン4が、コスモス(ATOM)エコシステム上に構築されることが6月22日分かった。

発表によるとdYdXは、コスモスの独自ブロックチェーン開発キット「CosmosSDK」を利用して、コスモスのPoS(プルーフオブステーク)のコンセンサスアルゴリズム「Tendermint(テンダーミント)」に基づく独自ブロックチェーンを開発するとのこと。このブロックチェーンをV4のプロトコルに利用するとしている。

「CosmosSDK」によるブロックチェーンを開発する理由としては、ブロックチェーン自体の動作やバリデーターが実行するジョブをフルカスタマイズできるからだという。これによりdYdX V4では、完全な分散化実現と取引速度が現行の100倍になるとのことだ。

なお現在稼働中のdYdX V3は、イーサリアムのレイヤー2ソリューションである「Stark-net(スタークネット)」上に構築されている。同ネットワークはイスラエルのスタークウェア(StarkWare)が開発するゼロ知識証明を活用したスケーリングソリューションだ。

またコスモスは、ブロックチェーンにおけるインターオペラビリティ(相互運用性)を目指したプロジェクトだ。各ブロックチェーンとハブとなる「Cosmos Hub」間の通信プロトコルとしてIBC(Inter-Blockchain Communication)があり、今回dYdXが利用する「CosmosSDK」はIBCに対応するブロックチェーンを開発するキットとなる。

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参考:dydx
デザイン:一本寿和
images:iStocks/SiberianArt・artacet

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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