クラーケングローバルでTEER上場
米サンフランシスコ拠点の大手暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン(Kraken)で、新たに暗号資産インテグレイティー:Integritee(TEER)が上場したことが6月16日分かった。
TEERの取り扱いは既に開始されており、クラーケン(販売所)およびクラーケンプロ(取引所)でサポートされている。
取引ペアはUSDとEURが対応しており、先物取引と証拠金取引については対象外。なお米国・カナダ・日本の居住者は取引対象外とのことだ。
Integriteeは、異なるブロックチェーンの相互運用(インターオペラビリティ)を目指すPolkadot(ポルカドット)の実験用ネットワークであるKusama(クサマ)のパラチェーンだ。パラチェーンとはポルカドットとクサマのエコシステムそれぞれにおいて稼働する個々のブロックチェーンのこと。
Integriteeは、GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)及びその他のプライバシー規制に準拠しながら、機密性の高いビジネスデータや個人データを処理する為のパブリックブロックチェーン。
またTEE内で動作する複数のバリデーターをサポートするサイドチェーンを開発している。TEERは、Integriteeネットワーク内の手数料支払いに利用され、TEER保有者はパラチェーンガバナンスに参加できる。
TEE(Trusted Execution Environment)とは、プロセッサーを通常の実行環境と安全な実行環境に分割することによって、アプリケーションの安全な実行環境を物理的に確保するセキュリティ技術である。またSubstrateはPolkadotブロックチェーンを構築するためのツールのことだ。
TEERは現在、ゲート(Gate.io)やMEXCなどの暗号資産取引所で取り扱われている。なお時価総額は約2億円となる(6/17 コインマーケットキャップ調べ)。
クラーケンは今月15日、暗号資産エルロンド:Elrond(EGLD)、ハーベストファイナンス:Harvest Finance (FARM)、スタファイプロトコル:Stafi Protocol(FIS)、アンプルフォースガバナンストークン:Ampleforth Governance Token(FORTH)、ギットコイン:Gitcoin(GTC)、リヒテンシュタインクリプトアセットエクスチェンジ:Liechtenstein Cryptoassets Exchange(LCX)、エムエックスシー:MXC(MXC)、ニアプロトコル:NEAR Protocol(NEAR)、スワイプ:Swipe(SXP)の9銘柄の取り扱いを発表している。
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参考:クラーケン・Integritee
デザイン:一本寿和
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