gumiがケイマン諸島でweb3ファンド組成
gumiが新たにweb3ファンド「Decima Fund, LP」の組成をすることが6月10日に分かった。なお同ファンド組成に係る子会社「gCI Pte. Ltd.」の設立もされるとのこと。
発表によると「Decima Fund, LP」はケイマン諸島で組成される。そして同ファンドは、上場トークンへの投資や国内プロジェクトのインキュベーションを実行する戦略ファンドとして運営していく方針だ。ファンド規模は3,000万ドル(約40億円)から5,000万ドル(約67億円)で、gumiの持分法適用関連会社になるとのこと。
またファンド組成に係り設立される子会社「gCI Pte. Ltd.」は、「Decima Fund, LP」のジェネラルパートナー(GP)となり、投資先のソーシングや投資の意思決定を行なっていくとのこと。6月には設立が予定されており、同社の代表には現gumiの代表取締役社長である川本寛之氏が就く。また資本金は25万シンガポールドルの予定で、gumiの100%出資子会社となる。
今年3月にgumiや新生銀行らが出資するweb3ファンド「gumi Cryptos Capital」が2号ファンド「gumi Cryptos Capital Fund II」で1.1億ドル(約130億円)の資金調達を完了した。なお1号ファンドでは、オープンシー(OpenSea)、イールド・ギルド・ゲームス(Yield Guild Games)、アスター(Astar)など注目プロジェクトに初期から投資してきた実績がある。
また2号ファンドは、web3関連のゲーム、NFT、DeFi、メタバース、各種DAO関連、マルチ チェーン、マルチリージョン、クロスチェーンソリューション、インフラ、開発者向けのツール、アプリケーションなどの分野を対象に約50社への投資を実施予定だ。
「gumi Cryptos Capital」は未上場トークンへの投資に注力し、一方で「Decima Fund, LP」は上場トークンへの投資やインキュベーションを行なっていくとしている。
デザイン:一本寿和
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