Terra(LUNA)ハードフォーク案可決、新チェーンTerra2.0へ

Terraチェーン再生案がコミュニティ投票によって可決

USTやTerra(LUNA)発行のテラフォームラボ(Terraform Labs)CEOド・クウォン(Do Kwon)氏によって提案された、Terraブロックチェーンのリバイバルプラン「Terra Ecosystem Revival Plan 2」が、コミュニティ投票にて可決されたことが5月25日分かった。

このリバイバルプランは、今月上旬に起こったUSTの米ドルペッグ不安定化に起因するUSTとLUNAの価格崩壊を受け、その再生を目的として今月17日に第2案(改定案)として提案されたものである。

25日に行われたリバイバルプランに対するコミュニティ投票の結果は、賛成が65.5%、棄権が21%、反対が13.5%となり、リバイバルプラン実行が承認された。

主な内容は以下の通りとなっている。

(1)Terraブロックチェーンとは異なる新しいチェーンをTerra2.0として立ち上げる
(2)現在のTerraはTerra Classic、現在のLunaはLuna Classic(LUNC)と改称し、新たなチェーンとそこで発行されるトークンをTerra、Luna(LUNA)とする
(3)新しいチェーンにはUSTのアルゴリズムを引き継がない
(4)Terra上のアプリ開発者や、USTまたはLUNAを保有していた人に新たなLUNAを順次配布する

なおTerra2.0は今週27日に立ち上げられる予定となっている。

Terra公式は今回の可決を受け「私たちの強みは、常に私たちのコミュニティにあり、今日という日は私たちの回復力を示す最も力強いサインとなりました。私たちは、お金の未来を作る仕事を再開するのが待ちきれません」とツイートしている。

また今回の可決を受け、FTXやHuobiなどの暗号資産取引所はTerra2.0への移行に対応することを表明している。旧チェーンにおけるUSTやLUNAの保有量に応じたエアドロップを行うとのことだ。HitBTCについては既にテラネットワーク支援と新LUNAを5月27日より取引可能とすることを発表している。

その一方でDeFiプロトコルのLidoFinance(リドファイナンス)は、テラネットワークの新しいチェーンのサポートを対応しないことをコミュニティ内のガバナンス投票によって決定したことが明らかにしている。

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参考:Terra Ecosystem Revival Plan 2 [PASSED GOV]
デザイン:一本寿和
images:iStocks/SiberianArt・wacomka・artacet

この記事の著者・インタビューイ

小俣淳平

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

「あたらしい経済」編集部
一橋大学2年生
真面目で温厚な20歳。大学1年生のころにブロックチェーンに出会い、その革新性に衝撃を受け、ブロックチェーン業界に足を踏み入れた。勢いのままに学内で「OneLab」というサークルを立ち上げ、週一で活動している。

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