米ユニバーサルミュージックとLimeWireが提携
米ユニバーサル・ミュージック・グループ(UNIVERSAL MUSIC GROUP:UMG)所属全アーティストが、ライムワイア(LimeWire)提供のNFTマーケットプレイスで、NFTの販売が行えるようになったことが分かった。
UMGとライムワイアは5月18日提携を発表し、 UMG及びUMG傘下のレコード会社に所属する全アーティストに対してライムワイアマーケットプレイス(LimeWire Collectibles marketplace)を利用の開放したという。
これにより同所属アーティストはオーディオレコーディング、オーディオビジュアルコンテンツ、舞台裏の映像、アートワークや画像をNFTとしてライムワイアのマーケットプレイスで提供し、ファンやコレクターに直接販売できるようになるとのことだ。
なおライムワイアのNFTマーケットプレイスは今後数ヶ月以内に正式オープンする予定とのこと。またNFTマーケットプレイスでの決済手段として、暗号資産(仮想通貨)以外にクレジットカードなどの従来の支払い手段も可能とのことだ。
ライムワイアは今年3月にアート、エンターテインメント、音楽のデジタル・コレクティブル・マーケットプレイスとして、ブロックチェーンのアルゴランド(Algorand)を採用してトークンとNFTを発行することが発表していた。
またライムワイアは4月にプライベートトークンセールを実施し、クラーケンベンチャーズ(Kraken Ventures)、アーリントン・キャピタル(Arrington Capital)、GSRが主導のもと1040万ドル(約13億円)を調達している。
このトークンセールにはクリプト・ドットコム・キャピタル(Crypto.com Capital)、CMCCグローバル(CMCC Global)、ハイブマインド( Hivemind)、スイスボーグ(swissborg ventures)、DJのスティーヴ・アオキ(Steven Aoki)などの企業や個人が参加した。
なおライムワイアはかつて「グヌーテラ(Gnutella)」ネットワークを通じてP2Pでファイル共有を行うフリーソフトウェアを提供していたが、2010年10月に配布を停止している。
UMGは今年2月、NFTプラットフォーム「キュリオ(Curio)」と提携し、自社のレーベルや所属アーティストの公式NFTプロジェクトの立ち上げを発表している。また3月に米ビルボードと提携し、NFTプロジェクト「ChartStars(チャートスターズ)」を立ち上げている。
Important milestone reached! We’re thrilled to announce our partnership with Universal Music Group @UMG, opening up opportunities for music NFTs to all artists signed to Universal and UMG labels.
— LimeWire (@limewire) May 17, 2022
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NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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参考:universalmusic
デザイン:一本寿和
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