「Sorare」がMLBと提携でNFT野球ゲームリリースへ
NFTを利用したファンタジーフットボールゲームを提供するソーレア(Sorare)が、米メジャーリーグベースボール(MLB)及び米メジャーリーグベースボールプレーヤーズ(MLB Players)と提携したことが5月12日分かった。なおソーレアがサッカー以外のスポーツリーグと提携するのは初となるようだ。
この提携により、NFTを活用した野球ゲーム「MLBゲーム」を今年の夏にリリースするとのこと。
このゲームは、ファンがメジャーリーガー代表NFTでチームを作成し、野球の試合中に選手やクラブ、リーグと繋がることを目的としており、無料でもプレーできるとのことだ。
なおゲームの詳細については、夏の発売に向けて順次発表予定としている。
パリを拠点に2018年に設立されたソーレアは、プレイヤーがサッカー選手の公式ライセンスカードを購入し、そのカードでチームを作って対戦するオンラインゲームだ。現実の試合での選手のパフォーマンスに基づいて結果が決まる仕組みになっている。これらカードはすべてNFTとして取引がされている。
ソーレアは今年3月、北米のメジャーリーグサッカー(MLS)と提携し、MLS所属全選手の公式NFTカードの販売を発表している。またスペインのラ・リーガやドイツのブンデスリーガとの提携も行っている。
昨年9月には、ソフトバンク(SoftBank)が主導する資金調達ラウンドにて6.8億ドル(約745.2億円:当時価格)を調達しており、企業価値が43億ドル(約4,713億円:当時価格)になったとされている。
国内においても昨年8月よりコインチェックが提供するNFTマーケットプレイス「Coincheck NFT(β版)」にて、ソーレアの取扱いが開始されている。
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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参考:ソーレア
デザイン:一本寿和
images:iStocks/AlbertoChagas