「Flow」のダッパーラボが約945億円規模ファンド設立へ、a16zやCoatueら出資

「Flow」のダッパーラボが約945億円規模ファンド設立へ、a16zやCoatueら出資

ブロックチェーンゲームやNFT向けのブロックチェーン「Flow」の開発企業ダッパーラボ(Dapper Labs)が、7億2500万ドル(約945億円)規模のファンドを設立することを5月10日に発表した。目的は「Flow」エコシステム全体のイノベーションと成長を促進するためとのこと。

ダッパーラボは人気NFTゲームNBA Top Shotなどを開発しており、昨年4月時点の企業評価額は約8000億円を超えている。またミクシィ(mixi)やメディアドゥなど国内企業もダッパーラボと連携し、Flowブロックチェーンを活用したサービスを開発している。

このファンドは、現金出資、FLOWトークン出資、現物出資を通じて設立される予定だ。出資者はa16z、AppWorks、Cadenza Ventures、Coatue、Coinfund、Digital Currency Group(DCG)、Dispersion Capital、Fabric Ventures、Greenfield One、HashKey、L1 Digital、Mirana Ventures、OP Crypto、SkyVision Capital、Spartan Group、Union Square Ventures、Dapper Venturesとなっている。

そしてファンドの資金は、世界中の「Flow」開発者やゲーム、インフラ、分散型金融、コンテンツ、クリエイターへの支援に活用される予定だ。またファンドは、開発者らがその資金をプロダクト開発、プロダクトのスケーリング、チームの拡大、ユーザー獲得、一般運営費に使用することを想定しているとのこと。

ダッパーラボのCEOロハム・ガーレゴーズルー(Roham Gharegozlou)氏は次のようにコメントしている。
「私たちは、web3の世界有数の投資家がこのファンドへのコミットメントを通じて、Flowのエコシステムに強い信頼を寄せていることに感激しています。彼らの積極的な参加と支援により、エコシステム・ファンドは、Flowエコシステムにおける7500人以上の強力かつ急成長中の開発者コミュニティにとって、真のゲームチェンジャーとなる機会を得ました」

コーチュー・ベンチャーズの会長ダン・ロゼ(Dan Rose)氏は、次のようにコメントしている。
「エコシステムファンドは、グローバルなFlowコミュニティにおいて、次世代の開発者に力を与える機会です。CoatueはすでにDapper Labs、Crypthulu、Faze TechnologiesなどFlowのエコシステムを構築している複数の企業を支援しており、より多くのweb3の機会を実現するために積極的な役割を果たすことができることに興奮しています」

参考:Dapper Labs
デザイン:一本寿和
images:iStocks/BadBrother

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竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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