web3セキュリティー企業CertiKが約77億円調達
web3セキュリティー企業のサーティック(CertiK)が、ソフトバンク・ビジョン・ファンド2(SoftBank Vision Fund 2)とタイガーグローバル(Tiger Global)から6000万ドル(約77億円)を追加調達したことが4月22日に分かった。これにより同社が過去9ヶ月間に行った合計調達額は2億9000万ドル(約372億円)となったとのこと。
サーティックは、ブロックチェーン関連のモニタリングツール「Skynet(スカイネット)」や分析ツール「Security Leaderboard(セキュリティ・リーダーボード)」などのプロダクトを提供しており、企業のセキュリティ監査のサポートを行う企業だ。
今回の調達は、サーティックが今月6日に実施したシリーズB3ラウンドの追加調達となるとのこと。なお6日の調達額は不明だった。
サーティックは発表にて「現在web3市場およびブロックチェーンにおいてハッキング被害が増えていることが、資金調達につながっている」と説明している。
またソフトバンク・インベストメント・アドバイザーのマネージングパートナーであるデニス・チャン(Dennis Chang)氏は、今回の出資について「web3の採用は急増していますが、セキュリティに関する懸念が、その可能性を最大限に発揮することを妨げています」とコメントしている。
ソフトバンク・ビジョン・ファンド2はこれまで、暗号資産取引所FTXなどを運営するFTXトレーディングや、暗号資産マネーロンダリング対策ソリューション提供のエリプティック(Elliptic)、NFTを利用したファンタジーフットボールゲーム提供のソーレア(Sorare)、フィンテック企業レボリュート(Revolut)、VR開発企業の英インプロバブル(Improbable)などに投資している。
関連ニュース
Web3セキュリティー企業CertiK、タイガーグローバルやセコイアらから調達し評価額20億ドルに
ブロックチェーンセキュリティ企業サーティック(CertiK)、約83億円調達しユニコーンに
Elliptic、機関投資家向け暗号資産トレードプロダクト提供へ
参考:CertiK
デザイン:一本寿和
images:iStock/your_photo・BadBrother