ビットコインとイーサリアムの現物ETFが豪州で取引へ
オーストラリアでビットコイン(BTC)およびイーサリアム(ETH)の現物価格に連動するETF(上場投資信託)が、4月27日より取引開始となることが分かった。同国でビットコインとイーサリアムに関するETFが取り扱われるのは初の事例となるようだ。
オーストラリアの大手ETFプロバイダー、ETFセキュリティーズ(ETF Securities)とスイス拠点の資産運用会社21Shares(21シェアーズ)は4月19日、「ETFS 21Shares Bitcoin ETF(EBTC)」および「ETFS 21Shares Ethereum ETF(EETH)」を発表した。EBTCはオーストラリアドル建てのビットコイン現物価格に連動するETFで、EETHはオーストラリアドル建てのイーサリアム現物価格に連動するETFとなる。
両ETFはCboeオーストラリア(Cboe Australia:旧Chi-X Australia)に4月27日上場する予定だ。
ETFセキュリティーズのエグゼクティブチェアマンであるグラハム・タックウェル(Graham Tuckwell)氏は「EBTCとEETHは、投資家が独自でビットコインやイーサリアムのウォレットを構築・維持したり、リスクを管理をしたりする必要がなく、厳格な規制のもとで暗号資産を取引する方法を提供するものです」とリリースにて述べている。
なお両ETFが上場する同日には、オーストラリアのETFプロバイダーであるコスモスアセットマネジメント(Cosmos Asset Management)が販売するビットコインETFもCboeオーストラリアで取り扱い開始となることが報道されている。
このコスモスアセットのETFは、昨年2月よりトロント証券取引所(TSX)で取引開始した北米初のビットコイン現物ETF「Purpose Bitcoin ETF(BTCC)」に投資する信託とのことだ。
なおコスモスアセットは今年2月にBTCCを販売するパーパスインベストメント(PurposeInvestments)と提携を開始していた。
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参考:21Shares
デザイン:一本寿和
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