HashPortが、HashBankを会社分割により設立
国内ブロックチェーン開発企業であるHashPort(ハッシュポート)が、金融インフラ事業会社HashBank(ハッシュバンク)を会社分割により設立したことが4月15日に分かった。なお代表取締役CEOはHashPort取締役CBDO(最高事業開発責任者)を務める辻和幸氏が兼任するとのことだ。新会社の事業概要は「暗号資産ウォレットの提供」と「新規事業の開発」とのことだ。
具体的には新会社HashBankでは、HashPortが暗号資産交換業者に提供しているウォレットシステム事業「Fressets Wallet(フレセッツウォレット)」を引き継ぐとのこと。また暗号資産(仮想通貨)の安全な決済に関するトータルサービスをグループ一体で推進するとしている。
「Fressets Wallet」は、暗号資産交換業者向けのカストディウォレットだ。一般社団法人日本暗号資産取引業協会(JVCEA)が定める「グリーンリスト」に登録されている全18通貨への対応もしており、国内の複数の暗号資産交換業者に採用されているという。
またHashBankでは研究開発や新しい取り組みも進めており、今年度内に決済分野の新規事業を立ち上げる予定とのことだ。
HashPortは、パレットトークン(PLT)発行元であるHashPalette(ハッシュパレット)の親会社だ。パレットトークンは昨年7月に「Coincheck IEO」を利用して国内で初めてIEO(Initial Exchange Offering)を経てコインチェックに上場した。エンターテインメント領域に特化したNFTプラットフォーム「Palette」などで活用されるトークンだ。現状のPLTの時価総額は約160億円(4/18 コインマーケットキャップ調べ)。
関連ニュース
SNS「Yay!」運営ナナメウエ、HashPortとIEO向けパートナーシップ
日本発のパレットトークン(PLT)、海外取引所Bybitに上場
日本初IEO暗号資産、パレットトークン(PLT)公式ウォレットがリリース
【解説動画】日本でも始まるIEOとは?仮想通貨投資家の注意点
デザイン:一本寿和
images:iStocks/ксим-Ивасюк・Thinkhubstudio