米メタ、メタバース向けマネタイズツールをテスト

米メタ、メタバース向けマネタイズツールをテスト

フェイスブック(Facebook)など運営するメタ・プラットフォーム(MetaPlatforms)が、仮想現実プラットフォーム「Horizon Worlds」内でデジタル資産やその体験を販売するためのツールのテストを開始した。このテストは同社がメタバースを作成する計画の重要な部分だ。

メタの声明によれば、このツールはVRヘッドセットを介してアクセスできる同社の没入型プラットフォーム内で、バーチャルアイテム、ゲームおよびファッションアクセサリーを作成する一部のユーザーが、最初に利用できるようになるようだ。

同社によれば、ツールを使用することで厳選された一部のユーザーは、アクセサリを販売したり、構築した特殊なデジタルスペースへの有料アクセスを提供したりできるようになるという。

またメタ(Meta)は、米国の「Horizon Worlds」の少数ユーザーを対象とした「クリエーターボーナス」プログラムも試験的に導入しており、新機能の使用に対して毎月参加者に報酬が支払われているとのこと。

メタの最高経営責任者のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)氏は 「メタバースに素晴らしい世界がたくさんできることを望んでいます。そのためには、私たちをサポートしてくれ、メタバースで仕事を作れるクリエイターが必要です」と、同氏はアバターを使用して「Horizen Worlds」内で一部のアーリーユーザー向けに語った。

昨年フェイスブックからメタに社名を変更した同社は、メタバースという新たな挑戦のため、仮想現実と拡張現実に多額の投資を行ってきた。その投資はユーザーが仕事、交流、遊びができるさまざまなデバイスを介してアクセスできる仮想環境のネットワークの未来的なアイデアに対するものだ。

現在メタは、土地、建物、アバター、名前までもがNFTとして販売できる、ブロックチェーンを活用した新進気鋭の仮想世界の企業と争っている。NFTなどこれらのアセットの市場は昨年爆発的に拡大し、時には数十万ドルの値がつくNFTもあった。

メタの広大なVRソーシャルプラットフォーム「HorizonWorlds」や、バーチャルイベントに特化した「Horizon Venues」は、メタバースライクな空間の繰り返しとも言える。

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※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
 (Reporting by Katie Paul; Editing by Howard Goller and Leslie Adler)
翻訳:竹田匡宏(あたらしい経済)
images:Reuters

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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