イーサリアムがPoSに向け、メインネット「シャドーフォーク」テスト実施

イーサリアムが「シャドーフォーク」によるテスト実施

イーサリアム(ETH)メインネットの「シャードフォーク」が実施された。

この「シャードフォーク」は、現在PoW(プルーフ・オブ・ワーク)で稼働するイーサリアムをPoS(プルーフ・オブ・ステーク)へ移行するプログラム「The Merge(ザ・マージ)」に向けたテストだ。なおこのテスト結果が、今年4月から6月に計画されている「The Merge」の実施時期に影響を及ぼすとされている。

「シャドーフォーク」実施により、現在稼働するメインネットネットワークからPoSのテストネットに一部データを移し負荷をかけることで、同期や状態の増加に対し想定通りかを確認するという。なお同メインネットで「シャードフォーク」が実施されるのは初の事例となるが、メインネット稼働に影響はないとのこと。

イーサリアム財団の開発者パリトシュ・ジャヤンティ(Parithosh Jayanthi)氏のツイートによると、3つのシャドーフォークを実行後、オープンソースのイーサリアムクライアントであるHyperledgerBesu(ハイパーレッジャーベイス)などに関するいくつかのバグがみつかったとのことだった。

現在共有されたリンクから確認ができないが、その後ブロック生成・ファイナライズに成功したようで、平均ブロック時間13.8秒で180万件のトランザクションを処理していたと海外メディアDecryptが報道している。

なおイーサリアム財団は先月3月、イーサリアムのテストネットであるキルン(Kiln)を立ち上げ、同テストネットにて「マージ(The Merge)」を行っている。

キルンはイーサリアムのパブリックテストネットにおいてマージが実行される前の最後のテストネットになるとのことだ。そのため、アプリやツールの開発者に対してキルン上でテストを行うことを強く推奨している。

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/Ilya-Lukichev

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大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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