NEAR Protocolが約433億円調達、タイガーグローバルやFTXらから

NEAR Protocolが約433億円の資金調達

分散型アプリケーションの開発促進を目的としたオープンソースプラットフォームのNEAR Protocol(ニアプロトコル)が、3.5億ドル(約433億円)の資金調達を実施したことが4月6日分かった。

今回のラウンドで調達した資金は、世界にある主要なコミュニティセンターに地域ハブの数を増やすために活用するとしている。これによりニアのエコシステムの分散化を加速させるとのことだ。

なおニアプロトコルは今年1月に1.5億ドル(約185億円)の資金調達をクローズしたばかりで、前回から3か月程度で次の調達が実施された。

発表によると、この資金調達ラウンドは米投資会社のタイガーグローバル(Tiger Global)主導の元、リパブリック・キャピタル(Republic Capital)、FTXベンチャーズ(FTX Ventures)、ハッシュド(Hashed)、ドラゴンフライ・キャピタル(Dragonfly Capital)、パラファイキャピタル(ParaFi Capital)、ブロックチェンジ・ベンチャーズ(Blockchange Ventures)、メタウェブ・ベンチャーズ(MetaWeb Ventures)が参加したという。

ニアは以前より、アンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)やパンテラキャピタル(Pantera Capital)、エレクトリック・キャピタル(Electric Capital)、コインベース・ベンチャーズ(Coinbase Ventures)、ブロックチェーンドットコム(Blockchain.com)、バイドゥ・ベンチャーズ(Baidu Ventures)などのトップVCから支援を受けている。

また昨年後半から今年にかけてニア基盤のプロジェクトに対し、VCからの投資が続いており、ニアも今後数週間のうちに、関連したDeFiプロジェクトおよびアプリケーションへの投資がさらに発表される予定と述べている。

今月4日にはニア基盤のDeFi(分散型取引所)のトリソラリス(Trisolaris)がエレクトリック・キャピタル(ElectricCapital)主導の戦略的ラウンドで450万ドル(約5.5億円)を調達している他、先月にはニア基盤のDeFiプロトコルのバスティオン(Bastion)がデジタルカレンシーグループ(Digital Currency Group)やクリプトドットコム(Crypto.com)より資金調達を実施したことも発表されている。

関連ニュース

【動画解説】NEAR Protocol(NEAR)とは?

【取材】フラクトン、インドでのNEARプロトコルのアクセラレーションプログラムにパートナー企業として参加(Fracton Ventures 亀井聡彦) 

【取材】Web3特化ファンド「gumi Cryptos Capital Fund II」、約130億円資金調達

ソラナ(SOL)基盤のNFTマーケットプレイス「Magic Eden」、約32億円資金調達

【取材】ステイクのアスター(ASTR)、米コインベースから資金調達

参考:ニアプロトコル
デザイン:一本寿和
images:iStocks/BadBrother

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

みずほ証券ら、インフラ私募ファンドにおける国内初の私募STO実施、ブーストリー「ibet for Fin」で

みずほ証券とブルースカイアセットマネジメントが、太陽光発電施設を投資対象にしたインフラ私募ファンドにおいて、国内初となる「適用除外電子記録移転権利」による私募STO(セキュリティ・トークン・オファリング)を実施したと12月25日発表し