カカオピッコマがサクラエクスチェンジビットコインを子会社化
電子マンガサービス「ピッコマ」を運営するカカオピッコマが、国内で暗号資産取次業を行うサクラエクスチェンジビットコイン(SEBC)を子会社化したことが4月1日分かった。カカオピッコマは韓国SNS大手カカオ(Kakao)の子会社だ。なおカカオは独自パブリックブロックチェーンKraytn(クレイトン)の開発提供も行っている。
SEBCの発表によると、同社は2月25日および4月1日付けの2回にわたって、カカオピッコマを引受先とした第三者割当増資を実行したという。これによりカカオピッコマはSEBCの発行する株式の過半数を取得したとのことだ。
なお子会社化にあたり、新役員として取締役2名、監査役1名が新たに選任されている。なお代表取締役の山本仁実氏は続投となるようだ。
両社は今回の子会社化を契機に、暗号資産、ブロックチェーン技術を使ったエコノミーシステムを構築し、Web3領域へ積極的に展開していくとしている。
今回のように海外資本の企業が国内暗号資産交換事業者を買収するケースは今年に入り増えている。
2月1日には、ディーカレットホールディングスの暗号資産交換事業子会社であるディーカレットの全株式を、グローバルに拠点を展開する暗号資産金融サービス事業者であるアンバー・グループ(Amber Group)の日本法人WhaleFin Holdings Japan(ホエールフィンホールディングスジャパン)に譲渡したことが発表された。
また2月2日には暗号資産(仮想通貨)デリバティブ取引所大手のFTXが日本の暗号資産取引所Liquid by Quoine(リキッドバイコイン)の親会社であるリキッドグループ(Liquid Group Inc)を買収したことが発表されている。
そして先日4月2日には、ビットフライヤーホールディングスが、シンガポールと日本が拠点のACAグループより買収されるとして日経新聞が報じている。こちらについては40%の株式を保有する創業者の加納裕三氏を除く株主連合と株式の過半の取得で大筋合意したと伝えられているが、ビットフライヤーHDは「現時点で決まった事実はない」とし、正式な発表はされていない。
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参考:カカオピッコマ・SEBC・日経
デザイン:一本寿和
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