メタマスクが「Apple Pay」対応、日本対応とあるが決済できず
暗号資産(仮想通貨)ウォレットのメタマスク(MetaMask)が、Apple Payでの暗号資産(仮想通貨)購入に対応したことが3月29日に分かった。
Apple Payでの決済対応は、メタマスクのモバイル版のv4.3.1へのアップデートのうちの1つで、決済や送金インフラ企業ワイヤー(wyre)と連携により実現したようだ。
Apple Payに対応するVisaやMastercardのデビットカードおよびクレジットカードで利用可能となる。なおワイヤーはNFTマーケットプレイスのオープンシー(OpenSea)や分散型金融(DeFi)プロトコルのMAKERなどともパートナーになっている。
メタマスクのApple Pay決済がサポートされている国は全部で34ヵ国とメタマスクアプリ内では表示されており、そこには日本も含まれている。ただし編集部がVisaカードをApple Payし、イーサ(ETH)購入を試みてみたが、購入時にエラーが出て決済完了できなかった。
手数料に関しては、米国ユーザーは「決済金額の2.9% + 0.3ドル +ガス代(最低5ドル)」で、米国外の国の手数料は「決済金額の3.9% + 0.3ドル +ガス代(最低5$)」となっている。
ちなみに米国のニューヨーク州とテキサス州では利用できないようだ。利用限度額は米国では1週間あたり500ドル、1年間あたり7,500ドル、米国外の国では、1週間あたり1,000ドル、1年間あたり7,500ドルとなっている。
なお編集部でメタマスクのネットワークをポリゴンのマティックネットワークに切り替えたところ、Apple Payは表示されなかった。現状はイーサリアムネットワークのみに対応していると考えられる。
ちなみにその他のアップデート内容としては、ダークモード対応が発表された。なおメタマスクの月間アクティブユーザー数が3,000万人を突破したことが3月16日に発表されている。
参考:Metamask
images:iStocks/Molnia
デザイン:一本寿和