米プロレスWWEがNFT事業展開へ、ファナティックスとキャンディデジタルと提携

WWEがNFT事業展開へ

米プロレス団体及び興行会社であるWWE(World Wrestling Entertainment, Inc.)がNFT事業展開にあたり、スポーツ用品企業ファナティクス(Fanatics)およびNFT企業キャンディ・デジタル(Candy Digital)と提携することが3月28日分かった。

昨年始めに設立されたキャンディ・デジタルは、ファナティクスのCEOであるマイケル・ルービン(Michael Rubin)氏、ギャラクシー・デジタル(Galaxy Digital)のCEOであるマイク・ノヴォグラッツ(Mike Novogratz)氏、シリアルアントレプレナーであるギャリー・ベイナーチャク(Gary Vaynerchuk)氏の3人が創業した企業だ。

同社は昨年10月、ソフトバンク・ビジョンファンド2(Softbank Vision Fund 2)及びインサイト・パートナーズ(Insight Partners)の主導により、シリーズAの資金調達ラウンドで1億ドル(当時価格:約114億円)を調達している。

また現在は米MLB(メジャーリーグベースボール)と提携し、選手のNFT発行および販売を行っている。

WWEはファナティクスと長期的なスポーツ・エンターテインメントパートナーシップを3月28日に締結。この提携によりWWEは、ファナティクスのデジタルスポーツプラットフォームを活用し、eコマースやライセンス商品、トレーディングカード、NFTなど複数のビジネスを展開していくという。

そして今年後半にはキャンディ・デジタル(Candy Digital)が、WWEの主要NFTパートナーの1社になるとのこと。これによりWWEのトレーディングカードNFTの全シリーズがキュレーションされるとのことだ。

さらに今後はファナティクス・コマース(Fanatics Commerce)とファナティクス・コレクティブルズ(Fanatics Collectibles)及びキャンディ・デジタルの各事業が連携し、より高度なファン体験を創造していくとのことだ。

WWEは昨年4月、プロレスラー「ジ・アンダーテイカー」のNFTを販売することを発表しており、種類別でオークション形式での販売と、固定価格での販売が行われた。

オークションの落札者には、NFTの他に試合観戦チケットや購入者へ向けたアンダーテイカーからのビデオメッセージ、チャンピオンベルトの進呈がされるなどの特典があった。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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参考:プレスリリース
デザイン:一本寿和
images:iStock/SasinParaksa

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

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