PitPa、ダイナミックNFT会員証サービスを伊藤穰一ポッドキャストに導入

PitPaのNFT会員証が伊藤穰一氏のポッドキャストに導入

ポッドキャストのコンテンツ制作などを行うPitPa(ピトパ)が、独自開発の「Dynamic NFT」を活用した会員証サービスを提供開始したことが3月28日分かった。

なおこのサービスは、PitPa制作の伊藤穰一氏のポッドキャスト「JOI ITO’S PODCAST -変革への道-」に導入されているとのことだ。

同社発表の「Dynamic NFT」とは、NFT発行後も特定の条件に合わせて「NFTの表示仕様」を変化させられる技術とのこと。これによりポッドキャスターとリスナーが双方向でコミュニケーションをとることが可能になるとしている。

具体的には、ポッドキャストの聴取頻度や採用されたお便りの数、リスナーの貢献度に応じて表示されるポイント数やステータスなどが、NFTと紐づいて画像で変化していくとのことだ。

また「JOI ITO’S PODCAST ―変革への道-」では、「Dynamic NFT」会員証である「HENKAKU Membership NFT」を提示することで、ポッドキャストのリスナーを中心に構成されるDiscordのコミュニティー「HENKAKU Discord Community」に出入りができるとのこと。またその他にも会員限定のイベントやパーティの入場券としても使用できるという。

すでにNFT会員証の保有者のみが入場できるクローズドイベント「HENKAKU BAR」も今月実験的に開催されている。入場の際には会場入り口にあるQRコードをスマートフォンで読み取り、認証ページ起動してNFTを保有しているかをチェックしたようだ。なお入場料についてもコミュニティで発行したトークン「$HENKAKU」で事前決済を実施したようだ。

なお「$HENKAKU」は、円やドルなどの通貨には交換できないトークンであり、コミュニティ内で「お手伝い」などを行った感謝の気持ちとして使用されているという。「$HENKAKU」発行のブロックチェーンはポリゴン(Polygon)が採用されている。

またこのNFT会員証の開発は、「HENKAKU Discord Community」メンバーの中から有志で集まったエンジニアを中心に行われたとのこと。伊藤穰一氏のポッドキャストのテーマの一つでもある「オープンソース」の精神に基づき、ソースコードは公開され、この技術を応用したい人々に共有をしながら、さらにプロジェクトの波及効果を広げていきたいと発表されている。

PitPaは「JOI ITO’S PODCAST ―変革への道-」が「Dynamic NFT」会員証を導入したことにより、視聴者の帰属意識を高めるだけでなく、これまで視聴者が抱いてきたポッドキャストに対する思いや熱量をポイントや称号を与えることで可視化することが可能となったと説明している。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/Smederevac・inkoly

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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