LINEのNFTマーケットプレイス4月に本格始動、スタンプ連動やPayPay決済も予定
LINEの暗号資産事業およびブロックチェーン関連事業を展開するLVCが、NFTマーケットプレイス「LINE NFT」の提供を2022年4月13日より開始すること発表した。
LVCは昨年6月よりLINE Blockchain基盤のNFTが取引できる「NFTマーケットβ」の提供を開始していた。「NFTマーケットβ」では「ももクロ・メモリアルNFTトレカ」やスクウェア・エニックスの「資産性ミリオンアーサー」などが販売されていた。
「NFTマーケットβ」を経て、4月の「LINE NFT」の正式ローンチとなるようだ。ローンチのラインナップでは、吉本興業、テレビ朝日、スクウェア・エニックス、B.LEAGUE、Jリーグトレーディングサッカーや、ずっと真夜中でいいのに、など計17コンテンツと連携し、7ジャンル100種類以上のNFTの販売が決定しているとのこと。今後はソフトバンクやPayPay、ヤフオク!やZOZOなどとも連携していく予定だという。またLINEのプロフィールへのNFT設定や、現在国内で約600万セット以上が発売されているLINEスタンプにおいて、NFTを活用する予定とのことだ。
なおソフトバンクとは、同社が提供するB.LEAGUE を中心とした動画配信サービス「バスケットLIVE」において動画NFTの取り扱いを予定しているとのこと。またPayPayとは、NFT購入時の決済手段として「PayPay」の導入を検討しているようだ。また「ヤフオク!」とは、NFTを「ヤフオク!」でかんたんに出品・落札できるように準備を進めているという。そしてZOZOとは、一部のファッションブランドとのNFT販売を予定しており、ファッション領域におけるNFTの協業を検討しているようだ。
さらに「LINE GAME」や「LINE MUSIC」、「GYAO!」などのZホールディングスグループのエンターテインメントサービスを運営する「Z Entertainment」と連携し、動画やライブ配信などのエンターテインメント領域におけるNFT事業の推進を図っているとのことだ。
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
デザイン:一本寿和
images:iStocks/eugenesergeev・shironosov