ダブルジャンプとアスターが提携、NFTコンテンツ展開へ
NFT事業⽀援などを⾏うdouble jump.tokyo(DJT)が、パブリックブロックチェーンでアスターネットワーク(Astar Network)とパートナーシップを締結したことが3月23日に分かった。両社はIPやNFT領域で、エコシステム拡⼤のため協業していくという。
DJTのNFT関連の実績としては、手塚プロダクションの「From the Fragments of Tezuka Osamu」、スクウェア・エニックス「資産生ミリオンアーサー」や書道家武田双雲氏の「Crypto双雲」などがある。
アスターネットワークは、日本人起業家の渡辺創太氏がCEOを務るシンガポール拠点の企業のステイクテクノロジーズ(Stake Technologies)が開発するブロックチェーン。アスターネットワークは、ポルカドット(Polkadot)のパラチェーンとして昨年12月に3番目に接続が完了したプロジェクトだ。先日米ナスダック上場の大手暗号資産取引所コインベース(Coinbase)より資金調達したことも話題だ。
DJTがアスターネットワークとの提携に至った背景には、ブロックチェーンの成⻑速度、コミュニティの盛り上がり、Gas代(⼿数料の安さ)、環境への配慮等の要因があるようだ。
今後DJTはチェーン選定の中でアスターネットワークを主要なパブリックチェーンの1つとし、IPを活⽤した様々なNFTコンテンツを展開していく予定だという。 アスターネットワーク上での具体的なNFTプロジェクトに関して近⽇中に公開するとのことだ。 またDJTとしてアスターネットワークのバリデータ(コレーター)の運⽤を⾏い、ネットワークの地理的分散性にも貢献していく予定とのこと。
「あたらしい経済」編集部はdouble jump .tokyo代表取締役CEOの上野広伸氏へ取材を行った。
−−NFTをプロデュース側の観点で、いまイーサリアムではなく、その他のチェーンでNFT発行をする意義について説明してもらってもよろしいでしょうか?
プロデュースするNFTコンテンツに応じて適材適所にチェーン選定することが重要だと考えています。 その中で、環境への配慮はもちろんのこと、Polkadot基盤のEVMパブリックチェーンの将来性、日本の若い世代が世界で勝負しているストーリー等を鑑みて、非常に有望なNFT発行先としてAstar Networkを評価しております。
−−またAstar NetworkでのNFT発行に関して、期待していることはなんでしょうか?
Astar Networkを利用することで、新たなコミュニティとの繋がりに期待しています。 日本発のチェーンでDJTがプロデュースするNFTコンテンツの魅力を、国内外の多くの皆様に届けたいと考えています。
images:iStocks/pgraphis
デザイン:一本寿和