a16z、約80億円をLidoへ出資
米VCアンドリーセン・ホロウィッツ(a16z)が、イーサリアムのステーキングを提供するリドファイナンス(LidoFinance)へ約80億円(7,000万ドル)を出資したことが3月3日分かった。
リドファイナンスは、コンセンサスレイヤー(Consensus Layer:旧名称Eth2.0)でユーザーが独自でステーキングする際に必要な最低32ETH(約1,000万円)を保有せずとも、イーサリアムのステーキングに少額から参加できるサービスだ。
リドファイナンスでETHステーキングを行うと、ETHと「1:1」の割合で価値が担保されているトークン「stETH」が生成される。ユーザーはステーキングしたETHの代わりにstETHが受け取れる。
現在コンセンサスレイヤーへステーキングされたETHはロックされているため動かすことはできないが、リドを利用すればユーザーはETHをステーキングした代わりに付与されたstETHでDeFi(分散型金融)を利用して、再度ETHに交換できる他、レンディングなどを行えば利回りを得ることもできる。
つまりステーキング報酬とDeFiによる利回りの二重取りが可能になるということだ。
なおstETHは、ETHのステーキングロックが解除されれば、ETHとの交換が可能で、引き換え時にstETHはバーン(焼却)される仕組みとなっている。
なおリドファイナンスのステーキングサービスはイーサリアムだけでなく、テラ:Terra(LUNA:ルナ)やソラナ:Solana (SOL:ソル)、クサマ:Kusama(KSM)も提供されている。
現在リドファイナンスには、対応する銘柄合計で約1.6兆円ステーキングされており、参加しているユーザーは約79,000名とのことだ。なおイーサリアムには約6,500億円ステーキングされている。
またa16zはリドのサービスを利用して、自社で保有しているイーサの一部をステーキングしていることも明かしている。
今回の出資についてa16zは「バイナンスやクラーケン、コインベースのような企業は、ユーザーの資産を簡単にプールし、ユーザーの代わりにステークします。これらのサービスは分散型オルタナティブのための大きな機会を生み出しています」とし、
また「だからこそ、私たちは効果的な分散型ステーキングプラットフォームであるリドへ投資することに興奮しています。DAOのガバナンスによる分散化を図りながら、ETHや他のPoS資産をステークする最も簡単な方法の一つを提供しているリドはステーキングを民主化します」と発表にて説明している。
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参考:アンドリーセン・ホロウィッツ・リド
デザイン:一本寿和
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