三菱UFJ銀行がNFT事業に参入
三菱UFJ銀行がNFTゲーム開発企業アニモカブランズ(Amimoca Brands)と協業し、NFT事業へ参入すること3月2日日経新聞が報じた。邦銀でNFT関連事業を手掛けるのは初となる。
報道によると年内にサービスを開始する予定だという。また具体的なサービス内容については報じられていないが、NFTの取引市場において金融機関としてのノウハウを生かせると判断したことが参入理由のようだ。
また本人確認や資産保管業務についても視野に入れているとのことだ。
アニモカブランズとは
アニモカブランズはブロックチェーンゲーム開発やNFT分野への投資を行う香港拠点の企業だ。F1デルタタイム(F1 Delta Time)、サンドボックス(The Sandbox)、モトGPイグニッション(MotoGPTM Ignition)等のブロックチェーンゲームの成功やREVVやSANDなどの関連トークンの発表を経て、昨年5月に評価額約1,000億円で約97億円の資金調達を実施しユニコーン企業となった。ブロックチェーン、NFT、 ゲーム分野を牽引する企業といえる。
また同社は、日本国内に戦略的子会社「Animoca Brands株式会社(Animoca Brands Japan)」を設立したことと、シードラウンドで約11億円(約1,000万ドル)の資金調達をしたことを今年2月に発表している。そのファンドには講談社、西日本鉄道、三井住友信託銀行などが参画している。
さらに同社の子会社でもあるブロックチェーンゲームプラットフォーム「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」には国内企業の参入も相次いで発表されており、先日1日には、スクウェア・エニックス、エイベックス・テクノロジーズ、SHIBUYA109エンタテイメントがそれぞれ同プラットフォーム内で新たな取り組みを行うことを発表している。
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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参考:日経新聞
デザイン:一本寿和
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