NFTマーケットプレイス「nanakusa」が「SBINFT Market」へ
SBINFTが、NFTマーケットプレイス「nanakusa」をリブランディングした新たなサービス「SBINFT Market」を3月17日にリリースすることが分かった。
「nanakusa」は、SBINFTが開発・運営を行うパブリックチェーンによるNFTの発行・販売・二次流通機能を備えたNFTマーケットプレイスだ。イーサリアム(ethereum)及びポリゴン(Polygon)のブロックチェーンに対応している。
販売及び決済方法については、NFT作品を任意の価格で販売する通常販売とオークション販売の2種類がある。また通常販売時の決済方法は、暗号資産(イーサリアムのETH及びPolygon/MATIC)かクレジットカードになる。またNFT購入者は二次流通(販売・購入)を行うことができ、取引が成立すると、公認アーティスト及び提携事業者が規定したロイヤリティが還元される仕組みとなっている。
なお今回のリブランディングに伴い、これらの特徴がそのまま「nanakusa」から「SBINFT Market」へ受け継がれる。
「SBINFT Market」のリニューアルに伴い変わるのは、公認アーティスト及び提携事業者による一次販売時の販売手数料だ。7.5%から10%に改訂するという。
さらにマーケットプレイスの言語対応として、現在「nanakusa」で対応している日本語と英語から中国語と韓国語が追加されるとのこと。
なお3月17日の公開までは、現行の「nanakusa」が利用できるとのことだ。また別途リニューアルキャンペーンに関する発表を3月中旬に行うとしている。
SBINFTは昨年9月にSBIより買収され、「スマートアプリ」から「SBINFT」に社名を変更した。その際に国内でアート×ブロックチェーン事業を手がけ、アートのブロックチェーンインフラ「Startrail」を構築するスタートバーンとのパートナーシップも締結している。
現在日本国内企業のNFTマーケットプレイス事業への参入が相次いでいる。その中では独自ブロックチェーンや、一部機能をオフチェーンで展開しているプラットフォームも見られる中、これまで同社が運営してきた「nanakusa」と同様に、リブランディング後の「SBINFT Market」でもパブリックブロックチェーンの活用が継続されるようだ。今NFTの取引ボリュームの多くを占める「OpenSea」をはじめとする世界のマーケットプレイスに対抗するサービスが、日本から生まれることを期待したい。
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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