楽天「Rakuten NFT」、現代アーティストらの作品も販売へ

「Rakuten NFT」が現代アーティストの作品を取り扱いへ

楽天グループが2月25日にサービスを開始する予定のNFTマーケットプレイス「Rakuten NFT」で、現代アーティストのNFT作品を取り扱うことが分かった。

楽天グループは一般社団法人アートパワーズジャパンと、同法人が展開するNFTアート作品の発売に向けて合意したことを2月17日発表。販売は5月以降に予定しているとのこと。

アートパワーズジャパンが展開するNFTアートの監修を担うキュレーターチームには、山口裕美氏(アートプロデューサー)、楠見清氏(美術編集者/評論家、東京都立大学准教授)、関昭郎氏(東京都写真美術館)、森山朋絵氏(東京都現代美術館)の国内外で活躍する4名が就任予定と発表されている。

第1弾のNFT作品では、「PRIME」「EMERGING」「CHALLENGED ART」「KOGEI」の4つのカテゴリーから作品を展開する予定だという。

「PRIME」では国内外で注目されているアーティストである三沢厚彦氏、中村ケンゴ氏、山口典子氏、濱口健氏、小瀬村真美氏、土屋貴哉氏などによる作品が展開される予定だ。「EMERGING」では期待の若手アーティストの作品を扱い、「CHALLENGED ART」では障がいのある方々による作品、「KOGEI」では日本が誇る工芸の新たな視点を追求する作品となるようだ。

なおこれら作品は「Rakuten NFT」のマイページにコレクションすることができ、さらにマーケットプレイスに出品し転売もできるとのことだ。

「Rakuten NFT」は第一弾コンテンツとして、円谷プロダクション製作のアニメ『ULTRAMAN(ウルトラマン)』のCGアセットを使用したNFTが販売される予定だ。3月にはアイドルグループ『アンダービースティー』の「Rakuten NFT」限定「NFTトレカ」が発売予定であることも先日発表された。また楽天グループはテレビ朝日と同局のNFTコンテンツ販売に向けた合意も発表している。

「Rakuten NFT」ではプライベートチェーンを採用し、決済には楽天ID対応により「楽天ポイント」を貯めたり、使ったりすることが可能で、楽天経済圏のユーザーに向けたマーケットプレイスが展開される予定だ。

NFTとは

「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。

なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。

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デザイン:一本寿和
images:iStocks/PerlaStudio・artacet・Lidiia-Moor

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

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