バイナンスのブロックチェーン、BSCから「BNB Chain」に改名

バイナンスのブロックチェーン、BSCから「BNB Chain」に改名

暗号資産(仮想通貨)取引所を運営するバイナンス(Binance)が独自のブロックチェーンエコシステムをリニューアルすることが2月16日に分かった。具体的にバイナンス・スマートチェーン(Binance Smart Chain:BSC)は、BNB Chainに改名され、トークン名はバイナンスコイン(BNB)からビルドアンドビルド(BNB)に改名された。

またBNB Chainは、既存のBSCプログラムを拡大し、MetaFi時代の新しい取り組みを導入していくとのことだ。MetaFiのコンセプトは、metaverse、GameFi、SocialFi、Web3、NFTといった異なるタイプのプロジェクトに高度で洗練されたDeFiインフラを提供し、それらをMetaFiという一つの概念の下に置くというものだと同社リリースで説明されている。ちなみにMetaFiはMetadataとDeFiを組み合わせた造語だ。

そしてBNB Chainコミュニティとそのパートナーは、新たなDeFiプログラムを近日中に発表する予定とのことだ。

リリースによれば、今後BNB Chainはサイドチェーンやオンチェーンガバナンスメカニズムの導入、バリデータ数を21から41に増やすことを予定しているという。

現在BNB Chainは数百のDAppsで使用され、BNBはいくつかの取引所に上場し、数百万人のユーザーが保有しているとのこと。またBNBは650億ドル以上の時価総額を持つ4番目の規模の暗号資産となっている。

バイナンスは2月に韓国の大手芸能プロダクションのYGエンターテインメント(YG Entertainment Inc.)と戦略的パートナーシップを締結し、YGのIPを活用したNFTやゲームを展開する方針を示した。また米経済紙「フォーブス(Forbes)」がバイナンスより2億ドルの出資を受ける予定であることも明らかになった。特にバイナンスはエンタメやコンテンツ領域へ注力していることから、現在BNB Chainで新たなエコシステムを生み出す準備をしているのかもしれない。

参考:バイナンス
デザイン:一本寿和
images:iStocks/SiberianArt・wacomka・artacet

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竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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