アスターネットワーク(ASTR)が、約115億円規模のファンド立ち上げ

アスターネットワークが、約115億円規模のファンド立ち上げ

ステイクテクノロジーズ(Stake Technologies)が開発する、日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network(アスターネットワーク)」が、約115億円(1億ドル)規模のファンド「アスター・ブースト・プログラム(Astar Boost Program)」を立ち上げたことが2月11日に分かった。

アスターネットワークはポルカドット(Polkadot)上の分散型アプリ(DApps)のハブであり、現在イーサリアム(Ethereum)、ウェブアッセンブリー(WebAssembly)、ZKロールアップ(ZK Rollups)などのレイヤー2ソリューションに対応しているレイヤー1ブロックチェーンだ。

「アスター・ブースト・プログラム」は、アスター上で構築された分散型金融(DeFi)アプリケーションなどへの流動性提供や金融支援、インセンティブプログラムの実施を目的としている。そしてアスターのエコシステムに、より多くのアプリケーションやアセット及びユーザーなどを導入することも狙いのひとつだ。

なお「アスター・ブースト・プログラム」は、アスターネットワーク上のDeFiアプリケーションであるアーススワップ(ArthSwap)やポルカエックス (PolkaEx)及びシーラー・シーブリッジ(Celer cBridge)に流動性とインセンティブを支援するために既に開始されているとのことだ。

ステイクテクノロジーズ及びアスターネットワークの創業者である渡辺創太氏は「アスターネットワークは、開発者向けの独自のインセンティブ制度であるダップ・ステーキング(dApp staking)に加え、アスター・ブースト・プログラムによってアスターにコミットするプロジェクトを資金面でサポートします」とし、「私たちは共に急成長することを期待しています。このプログラムを通じて、我々のコミュニティはオンチェーン活動に対して特別な報酬を得ることができます」と発表にて説明している。

今後アスターは複数のレイヤー1チェーンと接続し、複数のスマートコントラクトVM(バーチャルマシン)をサポートすることで、マルチチェーン・スマートコントラクト・ハブとなる動きを強めていくとしている。

また発表によると、アスターネットワーク上にロックされたTVL(預かり資産)は約570億円(5億ドル)以上となったとのことで、ポルカドットに接続するスマートコントラクトプロトコルの中で最大の金額となったとのことだ。

アスターネットワークは、1月28日にPolychain主導の元、約25億円を資金調達したことを発表している。この資金調達には個人として、本田圭佑氏やギャビン・ウッド(Gavin Wood)氏などが参加した。

また同日に国内暗号資産取引所運営のコインチェック(Coincheck)が、Web3スタートアップの支援プログラム「Coincheck Labs」を開始し、その第一号案件としてアスターネットワークを手がけるステイクテクノロジーズへ出資することも発表した。

なおアスターネットワークのトークンである「アスター(ASTR)」は、現在フォビグローバル(Huobi Global)、OKEx(オーケーイーエックス)、Gate.io(ゲート)、クラーケングローバル(Kraken Global)、クーコイン(KuCoin)に上場している。

関連ニュース

【取材】本田圭佑やギャビンウッドも出資、ステイクのアスターネットワーク(ASTR)がPolychain主導で約25億円調達

【取材追記】コインチェックがWeb3スタートアップ支援を開始、アスター(ASTR)のステイクに出資

【解説動画】アスターネットワーク(ASTR)とは?(ステイクテクノロジーズ 渡辺創太氏)

参考:ステイクテクノロジーズ
デザイン:一本寿和
images:iStock/artacet・blackdovfx

この記事の著者・インタビューイ

一本寿和

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

「あたらしい経済」編集部
記事のバナーデザインを主に担当する他、ニュースも執筆。
「あたらしい経済」で学んだことを活かし、ブロックチェーン・NFT領域のバーチャルファッションを手がけるブランド「JAPAN JACKET」を2021年10月より共同創業。

合わせて読みたい記事

【4/9話題】Progmatが農中信託銀行・あおぞら銀行・ケネディクスから資金調達、リップルがHidden Roadを買収へなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米国初のXRP連動レバレッジ型ETF「XXRP」、TeucriumがNYSEアーカで提供開始

テウクリウム(Teucrium)による暗号資産(仮想通貨)エックスアールピー(XRP)に連動したレバレッジ型ETF(上場投資信託)「XXRP(Teucrium 2x Long Daily XRP ETF)」が、米シカゴの証券取引所「NYSEアーカ(NYSE Arca)」で4月7日より提供開始された。テウクリウムが同日に発表した。XRP連動のレバレッジ型ETFの上場は米国で初となる

トランプ一族のDeFiプロジェクト、USD連動ステーブルコインのテストエアドロップ提案

ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領とその家族が関与する暗号資産(仮想通貨)プロジェクトのワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial:WLFI)が、独自トークンである「WLFI」の保有者に対し実施する、米ドル連動型ステーブルコイン「World Liberty Financial USD(USD1)」のテスト・エアドロップを4月8日に提案した