映画「ザ・バットマン」前売券購入者に限定NFT配布
米国で3月4日より上映開始の「ザ・バットマン(THE BATMAN)」の前売チケット購入者を対象に、数量限定の「THE BATMAN NFT」が配布されることが2月7日分かった。
「THE BATMAN NFT」は、同作品の配給元であるワーナー・ブラザース(Warner Brother)と、米大手映画館チェーンのAMCエンターテインメント(AMC Entertainment)が共同配布する。なお今回は昨年12月に配布された「SPIDER-MAN NFT」に続く、AMCの映画前売券付きNFTの第二弾となっている。
発表によると「THE BATMAN NFT」は、レアリティの異なる16種類のデザインがあるとのこと。配布対象となるのは、2月14日(米国東部基準時)までに「AMCTheatres.com」またはAMCモバイルアプリでチケットを購入・予約し、3月6日までに米国のAMC劇場でチケットをスキャンして「ザ・バットマン」を鑑賞したAMCユーザーとなる。
配布対象となったユーザーが取得したNFTコードとNFTを引き換えるための説明は、AMCからメールが送信されるとのこと。なお3月29日23:59(米東部基準時)までにNFTを引き換える必要があるとのことだ。
また「THE BATMAN NFT」は、パルムNFTスタジオ(Palm NFT Studio)との連携により、同社ブロックチェーンネットワークのパルムネットワーク(Palm Network)で発行されるとのことだ。なお前回の「SPIDER-MAN NFT」ではWAX(ワックス)のブロックチェーンで発行されていた。
なお昨年9月、パルムNFTスタジオはワーナー・ブラザースの子会社であるDCコミックス(DC Comics)と提携しており、DCが開催するバーチャルイベント「DC FanDome」のプロモーションのために初のNFTシリーズをリリースしている。
さらにワーナー・ブラザースは昨年11月末に映画「マトリックス(Matrix )」のNFTである「マトリックス・アバター( Matrix Avatars)」をパルムネットワークで発行し、ソーシャルNFTプラットフォーム「Niftys.com」でリリースしていた。
またAMCは今回のような取り組みの他、ブロックチェーン企業のオレンジ・コメット(Orange Comet)と連携し、ドラマ「ウォーキング・デッド(The Walking Dead)」シリーズのNFTコレクションを今年2月20日にリリースする予定だ。
You ask, you get! Another significant limited edition movie themed NFT for AMC guests March 1-6, this time partnering with @warnerbros on its blockbuster movie THE BATMAN. You must also secure your tickets by Feb 14. For all the details: https://t.co/xAlzHgM0Eq pic.twitter.com/vFjcOLlzhp
— Adam Aron (@CEOAdam) February 8, 2022
NFTとは
「NFT(Non Fungible Token:ノンファンジブル・トークン)」とは、代替が不可能なブロックチェーン上で発行されたトークンを指す。NFTの規格で発行されたトークンは、そのトークン1つ1つで個別の価値を持つ。そのためNFTを画像や映像などのデジタルデータと紐付けることで、デジタルデータの個別の価値を表現することに活用されている。
なおNFTという言葉は現在幅広く活用されており、活用するブロックチェーンやマーケットプレイスの種類によって、その機能や表現できる価値が異なる可能性があることには留意が必要だ。
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参考:AMC
デザイン:一本寿和
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