金融インフラプロトコルQredo、シリーズAで約92億円調達

Qredo、シリーズAで約92億円調達

CeFi(中央集権型金融)とDeFi(分散型金融)の金融インフラを提供するクレド(Qredo)が、シリーズAラウンドで約92億円(8000万ドル)を調達したことが2月4日に分かった。この調達でクレドの企業評価額は、約530億円(約4.6億ドル)となった。

クレドはオープンソースであるクレド・プロトコル(QREDO PROTOCOL)と、企業向けサービスのクレドフィンテックサービス(QREDO FINTECH SERVICE)を開発・提供している。クレド・プロトコルは主にパブリックブロックチェーンでの秘密鍵管理や決済処理に関するソリューションで、クレドフィンテックサービスは企業向けの監査や保険などのソリューションだ。

なおクレドは昨年6月に、独自トークン「Qredo(QRDO)」の私募セールを行っている。2月7日時点で希薄化後の時価総額は約7100億円となっている。

そして昨年10月に、クレドはメタマスクと機能統合を行い、さらに11月にはエルサルバドルのビットコイン関連アプリケーション開発パートナーに選出されている。

そしてこのシリーズAラウンドは10T Holdingsが主導し、コインベースベンチャーズ(Coinbase Ventures)、アバランチ(Avalanche)、テラ(Terra)、キングスウェイキャピタル(Kingsway Capital)などが参加した。

ちなみに2021年5月のシードラウンドでは、ゲーム企業グミ(gumi)の連結子会社であるグミクリプト(gumi cryptos)もクレドへ出資をしている。

クレドのCEOであるアンソニー・フォイ(Anthony Foy)氏は次のようにコメントしている。

「私たちが暗号資産領域において、最大かつ最もスマートな投資家から支持を得たという事実は、クレドの長期的な焦点と使命を明確に証明するものです。クレドのソリューションは、デジタル資産とDeFiに完全に関与するための、安全でコスト効率の良い、コンプライアンスに準拠した方法を金融機関に提供します。私たちは今、チャンスをつかみ、市場シェアを獲得し、分散型カストディの強力な価値を実証するための素晴らしい立場にあります」

なお調達した資金は、将来の企業買収、リテールユーザー向けの機能拡張、一層のグローバル展開等に活用していくという。

参考:Qredo
images:iStocks/Abscent84・BadBrother
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

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