ジャマイカの中銀デジタル通貨、今後数ヶ月で全国展開か

ジャマイカが中銀デジタル通貨を今後数ヶ月で全国展開か

ジャマイカで、今年の第1四半期内に中央銀行デジタル通貨(CBDC)が発行される可能性があることが分かった。同国の中央銀行の関係者がロイターへ語った。

ジャマイカ銀行は昨年12月末にCBDC発行のパイロットプロジェクトの完了を発表していた。このプロジェクトは取引コストを下げ、銀行を利用していない市民へ金融サービスを提供するための取り組みの一環として行われている。

「ジャマイカ人の大半は経済的に疎外されています」とジャマイカ銀行の副総裁であるナタリー・ヘインズ(Natalie Haynes)氏は先週末にロイターへ答えていた。また同氏は「これらの人々を正式な金融システムに参加させるためには、中央銀行のデジタル通貨が良い機会になると判断しました」と語ったという。

ヘインズ氏によると、ジャマイカ銀行は5%のジャマイカドルを新しいデジタル通貨に置き換えたいと考えているようだ。

昨年8月には初回発行として2億3,000万ジャマイカドル(約1.7億円)相当のデジタル通貨を生成し、同月にはジャマイカ銀行の銀行部門に向けて100万ジャマイカドル(約74万円)相当のデジタル通貨を発行した。またジャマイカの民間金融機関であるナショナル・コマーシャル・バンク(NCB)に対しても、500万ジャマイカドル(約367万円)相当のデジタル通貨を発行し、57名の顧客と契約し新通貨を利用したとしている。

また顧客はデジタルウォレットを登録し、そこで資金を預けてデジタル通貨と交換することで、取引に利用できるとのことだ。

関連ニュース

ジャマイカが試験運用で中銀デジタル通貨発行、年末までに法改正も

※この記事は「あたらしい経済」がロイターからライセンスを受けて編集加筆したものです。
Jamaica digital currency due for national roll-out in coming months – central bank

Reporting by Kate Chappell in Kingston, editing by Brian Ellsworth in Miami and Tomasz Janowski
翻訳:大津賀新也(あたらしい経済)
images:Reuters

この記事の著者・インタビューイ

大津賀新也

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

「あたらしい経済」編集部
記者・編集者
ブロックチェーンに興味を持ったことから、業界未経験ながらも全くの異業種から幻冬舎へ2019年より転職。あたらしい経済編集部では記事執筆の他、音声収録・写真撮影も担当。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

Sponsored