DAO構築サービスSuperdao、シードラウンドで約12億円調達

Superdao、シードラウンドで約12億円調達

自律分散型組織(DAO)構築サービス開発のスーパーダオ(Superdao)がシードラウンドで約12億円(1050万ドル)を調達したことが1月26日に分かった。このラウンドは、シグナルファイヤー(SignalFire)が主導した。

これによりスーパーダオは約183億円(1億6000万ドル)の企業評価額となった。このシードラウンドの支援者には、アライアンスダオ(AllianceDAO)、ピアーVC(Pear VC)、デジタル(DIGITAL)、ワンブロックキャピタル(One Block Capital)などのファンドの他、プロトコルラボ(Protocol Labs)、オープンシー(OpenSea)、コインベース(Coinbase)といった企業の創業者や従業員なども存在しているという。

Superdaoとは

スーパーダオでは「building an all-in-one DAO platform」と開発中のサービスを呼称している。またスーパーダオはDAOがより良い企業づくりの方法であると信じているようだ。

スーパーダオはツイッターでその理由について「DAOはDAOトークンやNFTによる資金調達ができ、コントリビューター(DAOの貢献者)へ株式で報酬を支払え、国境を超えて参加者全員で決議することができるから」と説明している。 スーパーダオの創設者兼CEOであるユーリー・リフシッツ(Yury Lifshits)氏は会社のビジョンについてメディア「The Block」に答えている。 リフシッツ氏は「会社のビジョンは、DAOのためのShopifyとなることです。スーパーダオはオールインワンのDAO形成と運営ツールで、ユーザーはワンクリックでDAOを開始し、時間をかけてDAOを成長させられます。また参加したいDAOを見つけたいと思っているユーザーは、サービスの中で簡単に検索することができます」と説明している。

なお現在スーパーダオはチーム25名で、NFTやトークンのエアドロップのためのツールを備えたメンバーディレクトリ、トレジャリーダッシュボード、サードパーティのDAOアプリのためのオープンエコシステム、ワンクリックでのDAO作成機能などを構築している最中だという。

参考:Superdao
デザイン:一本寿和
images:iStocks/artacet・ChrisGorgio

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【4/9話題】Progmatが農中信託銀行・あおぞら銀行・ケネディクスから資金調達、リップルがHidden Roadを買収へなど(音声ニュース)

ブロックチェーン・仮想通貨(暗号資産)・フィンテックについてのニュース解説を「あたらしい経済」編集部が、平日毎日ポッドキャストでお届けします。Apple Podcast、Spotify、Voicyなどで配信中。ぜひとも各サービスでチャンネルをフォロー(購読登録)して、日々の情報収集にお役立てください。

Sponsored

米国初のXRP連動レバレッジ型ETF「XXRP」、TeucriumがNYSEアーカで提供開始

テウクリウム(Teucrium)による暗号資産(仮想通貨)エックスアールピー(XRP)に連動したレバレッジ型ETF(上場投資信託)「XXRP(Teucrium 2x Long Daily XRP ETF)」が、米シカゴの証券取引所「NYSEアーカ(NYSE Arca)」で4月7日より提供開始された。テウクリウムが同日に発表した。XRP連動のレバレッジ型ETFの上場は米国で初となる

トランプ一族のDeFiプロジェクト、USD連動ステーブルコインのテストエアドロップ提案

ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領とその家族が関与する暗号資産(仮想通貨)プロジェクトのワールド・リバティ・ファイナンシャル(World Liberty Financial:WLFI)が、独自トークンである「WLFI」の保有者に対し実施する、米ドル連動型ステーブルコイン「World Liberty Financial USD(USD1)」のテスト・エアドロップを4月8日に提案した