DeFi予測市場プロトコルPolymarket、米国ユーザーをジオブロッキング

Polymarket、米国ユーザーをジオブロッキング

分散型金融(DeFi)予測市場プロトコルのポリマーケット(Polymarket)が、米国ユーザーが取引できないようにジオブロッキング(Geo-blocking)したことが1月24日に分かった。メディア「The Block」がポリマーケットからのメールに基づき、報じたことで明らかになった。

ジオブロッキングとは、サービス提供する事業者へのアクセスを試みるユーザーの地理的位置により一定の制限を加える技術のことだ。つまり現在米国ユーザーは、ポリマーケットを利用することができない状態になっている。

なおポリマーケットのメールではジオブロッキングの現状について詳しく説明されている。

報じられたそのメールでは「米国居住者はリニューアルしたポリマーケットのサイトの予測市場を閲覧することはできますが、取引を行うことはできません。米国外にお住まいの方は取引が可能です。そしてジオブロッキングにより、ポリマーケットは米国規制のプロセスを経て、会社の将来に焦点を当てながら、ユーザーに別の情報ソースを提供し続けることができます」と説明されている。

ポリマーケットは昨年11月に米商品先物取引委員会(CFTC)より、調査を受けていた。その調査内容はポリマーケットが金融規制当局に登録されるべき取引を顧客に提供しているかどうかというものだ。

具体的には、バイナリーオプション(通貨ペアの為替レートが一定時間後に、指定したレートを上回るか下回るかを予測する取引)と、スワップ取引(将来金利の交換取引)が行われているかの調査だったようだ。

そして今回のジオブロッキングは、今月初めにポリマーケットが商品先物取引委員会と和解した際の条件であったという。

参考:The Block
images:iStocks/vitacopS・RamCreativ
デザイン:一本寿和

この記事の著者・インタビューイ

竹田匡宏

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

兵庫県西宮市出身、早稲田大学人間科学部卒業。
「あたらしい経済」の編集者・記者。

合わせて読みたい記事

【11/21話題】ビットコイン9万6000ドル突破、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設検討かなど(音声ニュース)

ビットコイン9万6000ドル突破、トランプの政策に期待、トランプ陣営、ホワイトハウス初の暗号資産ポスト新設を検討か=報道、アスター、新ロードマップ「Astar Evolution Phase 1.5」発表、ASTRがオプティミズムスーパーチェーン進出へ、オンチェーン分析のArkham、米国で暗号資産の現物取引所立ち上げへ、コインベースウォレットが「USDC Rewards」導入、保有だけでAPY4.7%、韓国最大の野党、暗号資産課税の免除額引き上げの改正案を提出=報道、FTX元幹部ゲイリー・ワン、暗号資産詐欺事件で実刑を免れる、韓国大手の暗号資産取引所Upbit、「ジャスミーコイン(JASMY)」取り扱い、コインベースにミームコイン「Floki(FLOKI)」上場へ、ジェミナイ、フランスで正式にサービス展開、ビットフィネックス証券、エルサルバドルで「トークン化米国債券」提供へ、21シェアーズ、「Ethereum Core ETP」にステーキング機能追加、EVM互換のL1ブロックチェーン「Monad」、テストネットを段階的に公開へ、1SECと丸井グループが資本提携、ブロックチェーン活用の新しいファンエンゲージメントモデル構築で

Sponsored